12年ぶりの民族衣装祭

6月4日から6日までの3日間、中央スイスにあるシュヴィーツ市で連邦民族衣装祭が開催された。
12年ごとに開催されるこの祭りに、4万5000人が参加し7万5000人の見学者が訪れた。スイス全国からそれぞれの民族衣装をまとった人のほか、牛もおめかししてパレードに参加。スイスの伝統芸能である旗投げや、ブラスバンドが続いた。
民族衣装はルーツ
地方ごとにグループとなり、凝った山車を引いての行進だったが、特に人目を引いたのはヴィリサウ ( Willisau ) 市の杭上家屋の山車だった。また、ジュネーブ市のグループには外国の民族衣装をまとった人たちも仲間入りした。フリーブル/フリブルク市は都市とグリエールの田舎の衣装が対照的に紹介された。
「民族衣装の文化でそれぞれの人のルーツが明らかになる。伝統を守ることが、さまざまな文化があるスイスの価値を守る」
とドリス・ロイタルト大統領は6月6日、祭の公式行事で演説した。ロイタルト大統領も出身地のアールガウ州フライアムトの衣装で参加した。
ロイタルト大統領は民族衣装を着た参加者のために花輪を編んだが、これは
「こうした伝統を楽しんでいるのであり、個人の利益のためにしているのではない。このような感情を持つ人が、組織の上部や政府の官僚の中により多くいれば、多くの問題はより早く、無駄な論議をすることもなく解決するだろう」
と述べた。
開催者側の発表によると、見学者数は当初5万人から8万人が見込まれていたが、実際には約7万5000人がシュヴィーツ ( Schwyz ) 市を訪れた。
連邦民族衣装祭は、12年ごとに開催される。前回は1998年、ベルンで行われた。
swissinfo.ch、外電

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