IMF・世銀プラハ会議
ヴィリガー蔵相は、スイスはIMFの金融部門アセスメント・プログラムを支持すると、プラハの蔵相会議で発言した。
ヴィリガー蔵相は、スイスはIMFの金融部門アセスメント・プログラムを支持すると、プラハの蔵相会議で発言した。
プラハで開かれているG7蔵相・中央銀行総裁会議、国際通貨基金(IMF)の国際通貨金融委員会(IMFC)には、カスパル・ヴィリガー蔵相と、パスカル・クシュパン経済相が出席している。ヴィリガー蔵相は、G10(G7、スイス、オランダ、ベルギー、スウェーデン)蔵相会議で、IMFに各国の金融部門の不安定の原因を確認する権限を委ねるべきだと発言した。また、G10はIMFの民間部門の金融危機予防措置への参加努力を支持するべきだとも述べた。そして、スイスはIMFの金融部門アセスメント・プログラム(FSAP。メンバー国が受け入れた規制、手順をどこまで遂行しているかを査定するプログラム)を支持すると語った。ヴィリガー蔵相は、途上国だけでなく先進国の金融市場も金融危機の原因となるとし、スイスはFSAPに参加する用意があると語った。
また国際通貨基金(IMF)の国際通貨金融委員会(IMFC)では、重債務貧困国の債務軽減問題が議論された。会議終了後の声明では、IMFと世銀は重債務貧困国20ヶ国(当初の10ヶ国ではなく)救済のために可能な全ての手段を尽すと発表された。
先週スイスは、重債務貧困国救済プログラム該当国の規定を緩和すれば、十分な経済改革をせずに債務軽減を受けることになり、これらの国々またが新たなローンを申請し、結果として借入を増やす事になりかねないとの懸念を表明した。そして、「スイスは、基本的には債務軽減イニシアティブに賛成で、財政上の支援もしている。が、経済改革の意欲を持たない国の債務を軽減するのは、間違っている。」との態度を示していた。
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