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エイズコピー薬紛争で南ア政府と薬品企業和解へ

プレトリア高裁を取り巻く市民達 Keystone

南アフリカの薬品輸入に関する法律が薬品企業の特許権を侵害していると訴えていたノバルティス、ロシュなど薬品39社の代理人は、訴訟を取り下げたもようで、プレトリア裁判所は18日に予定されていた公聴会を19日まで延期した。

問題になっているのは1997年に導入された(施行されたことはない)、厚髄蜷bに特許薬のコピーの輸入や国内製品の認可の限定された権利を授与するという南アフリカの法律。薬品企業側は、この法律は特許権を侵害し薬品産業を差別し、薬品企業の利益と調査・開発を妨げるものだと訴えた。が、南ア政府は、南ア人口45万人の10%にもおよぶエイズの蔓延に対処するための特許薬を買う金がないと主張する。NGOらは南ア政府の主張を支持し、スイスエイド、地球市民など28の開発、援助組織は17日、企業の利益や特許を人命より優先するのは非人道的だとして、ロシュとノバルティスに対し訴えを取り下げるよう要請した。また、国連エイズプログラムも、「薬品企業は、開発・調査への投資から利益を上げ株主に還元するという先進国のダイナミクスを途上国に適応するべきではない。」と、南ア政府やNGOを支援した。

薬品企業の訴訟取り下げ情報を受け、NGOらは企業がついに人命を利益に優先するという圧力に屈したと指摘する。英国のNGO、Oxfamは「39社のうち37社は訴訟を取り下げたと聞いている。この1件は、薬品産業における『ベトナム』だった。」とコメントした。

一方、薬品企業サイドはコメントを拒否したが、この1件は落着したという声明を発表するとしている。

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