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スイスで初めて閣僚級政治家になった視覚障がい者

視覚障がいを持つ国内で唯一の州政府参事(閣僚に相当)、マヌエレ・ベルトーリ氏がまもなく政界を引退する。目が見えないというハンデを負いながらも、政治家として大きな成功を収めてきた。その原動力や、スイスの民主主義や直接参政権について期待することを聞いた。

左派・社会民主党のベルトーリ氏が、視覚障がい者としてスイスで初めて州参事に当選したのは2011年のこと。以来、ティチーノ州の州政府参事会(4党を代表する5人で構成)の1人として、3期を務めた。

現在62歳で弁護士を兼業。4月に参事として最後の3期目を終える。

「スイスの直接民主制は、権力者が自らの思惑通りに政治を動かすためにあるのではありません。市民が住民発議を通して主導権を握ることもあるのです」

今回のインタビューは、メキシコの電子新聞「アニマル・ポリティコ」との取材協力で実現した。インタビューでは民主主義のあり方や、民主主義を実践する人々、直接参政権の行使に関して同氏の考えを聞いたほか、インクルージョンについても質問をぶつけた。

世界では、障がい者が閣僚になるということはまだまだ例外的だ。

英語からの翻訳:鹿島田芙美

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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