スイス政府は景品つきコンドーム約40万個を配布。性感染症の増加に歯止めをかける
Keystone
スイス連邦政府は25日、安全なセックスを普及するために約40万個のコンドームをスイス国民に配布すると発表した。HIV予防の啓発キャンペーンの一環で、景品が当たるくじも兼ねている。
このコンテンツが公開されたのは、
くじ付きコンドームは6月から10月まで、公衆プールやクラブ、フェスなどで配布される。パッケージに記載された8桁のキャンペーンコードをキャンペーンサイト外部リンクで入力すると、家電や衣料品など3500品以上の景品が抽選で当たる。
キャンペーンのスローガンは「参加して勝つべし」。性交渉にコンドームを使用する人は「勝ち組」であるとの意識付けを狙う。
保健局は、毎年約200万フラン(約2億2千万円)をHIV予防キャンペーン「LOVE LIFE」に投じる。過去のキャンペーンでは過激な広告が物議を醸したり、保守的な政治家から「ポルノのよう」との批判を受けたりしてきた。
≫スイス政府のきわどい広告をギャラリーで見る
≫ポルノじみた政府のキャンペーンを巡り火花
おすすめの記事
おすすめの記事
国が初認可のHIV自宅検査キット、スイスで発売
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府が初めて認可した自宅用HIV検査キットが19日、スイス国内で発売された。
もっと読む 国が初認可のHIV自宅検査キット、スイスで発売
近年、スイスでは性感染症の報告件数が増加している。保健局は、検査しやすくなったことが報告件数の増加の背景にあるとみている。先週には、スイス初となる政府公認の自宅用HIV検査キットが発売された。
おすすめの記事
スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
このコンテンツが公開されたのは、
米国がスイスに課す39%の「相互関税」をめぐり、スイス政府は4日、米国との協議を続け「より魅力的な提案をする」と表明した。
もっと読む スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
おすすめの記事
トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
このコンテンツが公開されたのは、
米国はスイスに課す相互関税率を39%と発表。スイス政府は「大変遺憾に思う」と表明した。
もっと読む トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
おすすめの記事
スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス銀行を狙った口座乗っ取り事件で、英国で刑事告訴されていた英国人学生(21)に禁固7年の有罪判決が言い渡された。スイス連邦検察庁によると、学生はスイスの銀行顧客から約240万フラン(約4億4000万円)を騙し取った。
もっと読む スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
おすすめの記事
温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。
もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
おすすめの記事
アルプスに新しい巨大地上絵が登場
このコンテンツが公開されたのは、
世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。
もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場
おすすめの記事
スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。
もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
おすすめの記事
欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
このコンテンツが公開されたのは、
欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。
もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
おすすめの記事
スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
このコンテンツが公開されたのは、
抗生物質の開発に特化するスイスの新興バイオ企業ビオヴェルシス(BioVersys)は2日、日本の塩野義製薬と共同研究・独占ライセンス契約を結んだと発表した。
もっと読む スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
おすすめの記事
スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。
もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
おすすめの記事
スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
このコンテンツが公開されたのは、
米宇宙企業SpaceX(スペースX)が運営する通信衛星「Starlink(スターリンク)」のアンテナ40基をスイス南部の村に設置する計画に対し、反対する声が上がっている。
もっと読む スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
続きを読む
おすすめの記事
「私に死ねって言うの?」HIV陽性のジェニさんの場合
このコンテンツが公開されたのは、
母子感染によるHIV陽性のジェニさん(24)は、深刻な病気を抱えて生きることについて話してくれた。時には人から「友達でいることすら恥ずかしい」と心ない言葉を投げつけられるというジェニさん。だが、HIV陽性の人たちは頻繁に病院で診察を受けるため、結果的に普通の人より長生きする「メリット」もあるという。
もっと読む 「私に死ねって言うの?」HIV陽性のジェニさんの場合
おすすめの記事
スイスの売春婦、多くが避妊具を使用せず 最新調査で明らかに
このコンテンツが公開されたのは、
避妊具の使用が身の安全につながることを知りながらも、避妊具なしで性交渉をするスイスの売春婦は多いことが、ローザンヌ大学による最新の調査で明らかになった。
もっと読む スイスの売春婦、多くが避妊具を使用せず 最新調査で明らかに
おすすめの記事
同性愛者も外国人も対象に 国がHIV予防啓発
このコンテンツが公開されたのは、
12月1日は世界エイズデー。スイスではどのようなHIV(エイズウイルス)感染予防の取り組みが行われているのか。またスイスの今日のセックス事情は?
もっと読む 同性愛者も外国人も対象に 国がHIV予防啓発
おすすめの記事
HIV感染予防 差別・偏見との闘い
このコンテンツが公開されたのは、
「HIV感染症は完治しない。だが、体内でHIVウイルスの増殖を防ぐ『抗レトロウイルス薬治療(ART)』を受ければ、ほとんどの患者が普通の生活を送ることができ、子供を持つことも可能だ」と、HIVや伝染病の研究に20年以上…
もっと読む HIV感染予防 差別・偏見との闘い
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。