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スイス軍の防犯カメラにサイバー攻撃のリスク 国防省調査

防犯カメラ
軍事施設を守るはずの監視カメラは、逆にサイバー攻撃の弱点になるかもしれない © Keystone / Christian Beutler

スイスの軍事施設にある旧式の防犯カメラはサイバー攻撃に対し脆弱で、データ保護法に抵触する恐れもあることが、スイス国防省の調査で明らかになった。

独語圏のスイス公共放送(SRF)が報じた。国防省は調査結果を受け、カメラの整備を命じた。

防犯カメラは武器庫や物流センターなどの軍事施設を保護する目的で設置されたもの。だが、その多くがハッカーの標的になりかねない状態にあるという。

報告書は、既知の弱点に関するチェックやソフトウェアのアップデートが「全ての監視装置で定期的に行われてはいない」と指摘した。

また、データ保護のプロセスに不備がある点にも言及し「ビデオ監視に関する一般的な規制が、データ・情報保護の観点から見て不十分」とした。

デジタル監視の監査においても、入手可能な文書が不十分あるいは不完全なため難航したという。

報告書はこの問題に対し、複数の改善点を提言。ITセキュリティの最低基準を設けることや、各拠点でデータ保護システムを確立することなどを挙げた。

英語からの翻訳:シュミット一恵

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