スイス人の約4割上(38%)はニュースを見ず、特に若年層は時事問題に対する関心が低い。チューリヒ大学の公共・社会研究センター(fög)が24日に発表したスイスのメディア事情に関する年次調査外部リンクで、こんな傾向が明らかになった。
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同調査は、「ニュースを見ない人は、政治プロセスに参加しにくく、政治機関を信頼しない傾向にある。これは民主主義にとって問題だ」と結論づけた。
調査では、若年層は1日にわずか7分しかニュースを見ていないことが明らかになった。情報源はスマートフォンで、この年齢層にとって様々な情報を得るための重要な手段だ。これまで、ニュース情報源としてのスマホの利用状況はほとんど知られていなかった。そのためfögは今年の調査で、19~24歳の300人を対象にスマホの利用状況をモニターした。
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ニュースを見る時間が1日7分という結果は、数年前から観察されていた若年層のニュース離れを裏付けた。男性11分に対し、女性は5分だった。
これは民主主義に影響を与えるとfögは指摘する。新聞、ラジオ、テレビなどの伝統的なメディアから、頻度は高くなくとも定期的に情報を得ている人は、投票率が7割と特に高いことが分かっている。
一方、ニュースを見ない人の投票率は3割と大きく下がる。政治への関心が低く政府への不信感が強いのも、人口の38%に当たるこのグループの特徴だ。
英語からの翻訳:シュミット一恵
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