ガソリン代2割安いオーストリアへ スイス人ドライバーが越境給油
「物価高」で知られるスイスから国境を越えて割安な商品を求める「買い物ツーリズム」は今や、ガソリンスタンドにまで及んでいる。中東情勢による燃料価格の高騰を受け、スイスのドライバーたちが国境を越えてオーストリアで給油するケースが相次いでいる。
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ガソリン価格の記録的な高騰を受け、多くのドライバーたちが隣国オーストリアで給油するケースが目立っている。
「スイスの国境近くに住んでいる。よくフォアアールベルク(オーストリア最西端の州)まで給油に来る。1リットルあたり約30セントの差がある」と、あるドライバーは話す。
「とてもお得だ。スイスではずっと高い。なぜかはわからないが」と別のドライバーも語った。「(スイスで)なぜガソリン代がこんなに高いのか、驚きだ」と、別のドライバーはドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)に打ち明けた。
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オーストリアではガソリンが1リットル1.85ユーロ(約1.72フラン)、ディーゼルが2.18ユーロ(約2.03フラン)で、スイスより約20%安い。
「2台に1台、つまり顧客の2人に1人がスイス人だ。現在、国境付近のガソリンスタンドの売り上げの大半はスイス人客による」と、フォアアールベルク商工会議所の広報担当者ペトラ・ジラルディさんは話す。
原油先物は先週大幅高となり、北海ブレントが一時1バレル=110ドルと5月以来の高値を付けた。だが近隣諸国では政府の補助金により、小売価格がスイスより有利な水準に抑えられていることが多い。
政界からも反発
保守右派・国民党(SVP/CDU)のマルクス・シュナイダー議員は、この価格差が「ガソリンツーリズム」を助長していると訴える。「近隣諸国ではこうした燃料割引が広く行われている。今やわれわれは不利な立場に置かれている」
「これは国の競争力に深刻なダメージを与えるだけではない。人々が国外で給油し、そのままショッピングをすることで、買い物ツーリズムをさらに促進させている」
議会では中道右派の各党から燃料価格引き下げを求める複数の動議が提出された。一方、緑の党(GPS/Les Verts)などの左派政党はこれに反対している。左派は、気候政策上の誤ったインセンティブを生み出し、燃料の大量消費者を優遇することになると主張している。
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英語からの翻訳・校正:宇田薫
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