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「アメリカなくしてスイスなし」 トランプ氏がダボス会議で演説

トランプ
ドナルド・トランプ大統領は21日、ダボス会議での演説で「アメリカなしではもはやスイスでいられない」と述べた EPA/GIAN EHRENZELLER

ドナルド・トランプ米大統領は21日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説し、スイスについて「アメリカなしではもはやスイスでいられない」と語った。カリン・ケラー・ズッター前大統領の「攻撃的な姿勢」を批判し、スイスへの高関税を正当化した。

トランプ氏は演説で「スイスは素晴らしい場所で、非常に優秀な人々が住んでいる」と称えた。一方で、スイスはアメリカ市場から多大な恩恵を受けているとの見解を示した。

「スイス人はアメリカにやってきて、無関税で時計を売り、帰っていく。その過程で410億ドルを稼ぎあげる」と述べた。「スイスに70%の税金を課すこともできたが、そうすれば国は確実に破滅するだろうから、そうするつもりはない」

「攻撃的だった」ことが高関税の理由に

トランプ氏は過去数カ月にわたるスイスとの関税交渉を振り返り、2025年に輪番制大統領職を務めたカリン・ケラー・ズッター氏に皮肉を浴びせた。8月1日に関税を発表する直前の電話会談でのやりとりとして「首相(原文ママ)の女性は私に、『やめて、私たちに課税するなんて。スイスは小さな国だ』と言った」「当初はスイスに30%を課税したいと思っていたが、それを受けて関税を39%に引き上げることにした」と語り、ケラー・ズッター氏が「とりわけ攻撃的だった」と強調した。

報道によると、トランプ氏はケラー・ズッター氏の懇願に対し、巨額の対米貿易黒字を挙げて「確かにスイスは小さな国だが、大きな国だ」と返答した。

トランプ氏は演説でスイス企業幹部の訪米についても言及し、それが11月に関税引き下げを決意するきっかけとなったと明かした。

トランプ氏の演説は脱線し、「我々のおかげで今の姿になった国はたくさんある」と胸を張った。スイスについても、「アメリカなしでは、もはやスイスではない」と言い切った。

ただその後、「人々を傷つけたいわけではない。だから関税を引き下げるつもりだ」と軌道修正した。

「米大統領がいなければダボスではない」

トランプ氏は演説後、ギー・パルムラン現大統領と約15分間会談した。スイス側はケラー・ズッター氏とイグナツィオ・カシス外相も同席。アメリカ側はマルコ・ルビオ国務長官とスコット・ベセント財務長官が同席した。

パルムラン氏は会談後の記者会見でトランプ氏の言葉をなぞり、「米国大統領がいなければダボスはダボスではない」と語った。会談ではトランプ氏が対スイスの貿易赤字が約400億ドルに上ると改めて指摘した。これに対してパルムラン氏が、最新の統計では赤字は88億ドルだと反論した。トランプ氏は驚いた様子だったが、好意的な反応を示した、とパルムラン氏は説明した。

またパルムラン氏は会談が「礼儀正しく、毅然としたものだった」と振り返った。トランプ氏はケラー・ズッター氏の姿を見て「彼女は強く、タフだ」と述べたという。

米・スイスは昨年11月に関税の15%への引き下げで合意したものの、履行・明文化に向け交渉が続いている。

交渉を率いるアメリカのスコット・ベッセント財務長官は今週ダボスで、両国関係が「正しい軌道に乗っている」と述べた。ただパルムラン大統領が先週強調したように、最終決定権はドナルド・トランプ氏にある。

英語からのGoogle翻訳・追記:ムートゥ朋子

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