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スイス議会、学校でのヒジャブ着用禁止を議論へ

スイス議会は学校でのヒジャブ着用禁止について議論する
スイス議会は学校でのヒジャブ着用禁止について議論する Keystone-SDA

保守右派の国民党(SVP/UDC)が再び、学校でのヒジャブ着用禁止を求める動きを政界で強めている。連邦議会に提出された動議は6月にも議論が始まる見通しだ。

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連邦議会では昨年12月、国民党のテレーゼ・シュレープファー議員が関連動議を提出した。連邦内閣に対し、16歳未満の未成年者の授業時間中のヘッドスカーフ着用を禁止する法的枠組みを策定するよう求める。

違反した場合の罰則も規定している。退学処分や罰金のほか、スイス国籍を持たない保護者の居住権はく奪などの制裁も含まれる。

この規制は、明らかにイスラム教徒の女子生徒に向けられている。キリスト教の十字架やユダヤ教のキッパは対象外だ。

ドイツ語圏スイス

国民党はドイツ語圏スイスの複数州で、同種の動議をすでに提出済みだ。

チューリヒ州政府は、公立学校における教師、生徒のスカーフ着用禁止を求める国民党の動議を支持した。ザンクト・ガレン州では、教師がスカーフを着用したことを理由に解雇されたことを受け、国民党が教師のスカーフ着用禁止を求める動議を出している。

連邦議会では、中道右派の急進自由党(FDP/PLR)と中央党(Die Mitte/Le Centre)も国民党の動議に賛同している。

「正当な」議論

下院のジャクリーヌ・ド・クアトロ議員(急進自由党)は、スイス通信社keystone-SDAに対し、この議論は「正当なもの」だと述べた。16歳までは法律で保護されているとはいえ、スカーフを着用することで少女たちが性的に対象化される恐れがあると警告した。

中央党のマルティン・カンディナス氏は、宗教の自由は重要だが適用される規則の枠組み内になければならない、と指摘。禁止措置は差別を防ぐことにもつながると述べた。

一方、左派・緑の党(GPS/Les Verts)のラファエル・マハイム氏は、この提案を「極めて逆効果」だと反論した。議論は早くても6月以降の見通しだ。

政府と専門家は反対

政府は、このような禁止措置は憲法、特に信教の自由および個人の権利・私権を侵害するとして反対している。

フリブール大学イスラム・社会センターのイスラム学者アミール・ジリ氏も、服装に対する法的禁止は分断を招く効果をもたらすとして批判する。

さらに、このような規則を回避するため、私立学校への転校やホームスクーリングなどを選ぶ親が増える可能性がある。これは統合ではなく孤立を招くことになる、とジリ氏は言う。ヒジャブを着用する理由は多岐にわたり、それらを個別に検討すべきだと強調している。

英語からのDeepL翻訳:宇田薫

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