高等教育の競争力強化を目指す欧州連合(EU)の取り組みに、スイスの4大学が加わる。
このコンテンツが公開されたのは、
欧州委員会が27日発表した。4大学はバーゼル大、ジュネーブ大、ローザンヌ大、チューリヒ大。
スイスの大学はEUとの二国間枠組み条約交渉の難航を受け、2019年と20年はこのプロジェクトの対象から外れた。だがEUは昨年末、欧州教育圏の構築を目指すボローニャ・プロセスへの加盟を条件に、第三国の参加を認めた。スイスはボローニャ・プロセスに加わっている。
この取り組みは、欧州の大学間提携を支援することが狙い。このような提携は現在44件あり、280以上の高等教育機関が参加している。学生にとっては複雑な事務手続きの必要なく、さまざまな国で学べるメリットがある。
チューリヒ大は、データサイエンス、人工知能、材料デザイン、工学の研究が中心の「Una Europa(11大学が参加)」アライアンスに加わる。ローザンヌ大は「CIVIS2」、バーゼル大学はリベラルアーツ&サイエンス教育の促進に軸を置いた「EPICUR」に加わる。これらはいずれも最大規模のアライアンスだという。
ジュネーブ大学が参加するネットワーク「ICORE」は、デジタル変革に関連する共同トレーニングプログラムや革新的な教育ソリューションの提供を目指している。
英語からの翻訳・宇田薫
おすすめの記事
スイス下院、パレスチナ国家承認案を否決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国民議会(下院)4日、パレスチナを独立国家として承認する内容の動議を否決した。
もっと読む スイス下院、パレスチナ国家承認案を否決
おすすめの記事
スイス金融当局新トップ、「経営陣の個人責任を追及」
このコンテンツが公開されたのは、
スイス金融市場監督機構(
FINMA)の新長官に就いたシュテファン・ヴァルター氏は、監督権限の強化を求めていく立場を明確にしている。非協力的な銀行経営陣をFINMAが解任する権限も必要だとみる。
もっと読む スイス金融当局新トップ、「経営陣の個人責任を追及」
おすすめの記事
高濃度の花粉で血圧上昇 スイス研究
このコンテンツが公開されたのは、
花粉の飛散量が高まるとアレルギー患者の血圧を上昇させることが、スイスの研究で分かった。女性や太りすぎの人では特に影響が大きい。
もっと読む 高濃度の花粉で血圧上昇 スイス研究
おすすめの記事
武田薬品、スイスで最大120人の人員削減
このコンテンツが公開されたのは、
日本製薬大手の武田薬品工業が、チューリヒ州オプフィコン工場で最大120人の人員削減を行うと発表した。
もっと読む 武田薬品、スイスで最大120人の人員削減
おすすめの記事
フェデラーの艇庫建設に反対運動 「湖岸への出入りを阻害」
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの元テニス選手、ロジャー・フェデラーさんが計画するチューリッヒ湖畔のボートハウス(艇庫)建設に対し、「人々の湖畔の往来を阻害する」として反対する声が上がっている。
もっと読む フェデラーの艇庫建設に反対運動 「湖岸への出入りを阻害」
おすすめの記事
スイス公共放送協会、次期会長に初の女性トップ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス公共放送協会(SRG SSR)は25日に開いた総会で、次期会長にドイツ語圏スイス公共放送(SRF)で文化部長を務めるジャーナリストのスザンネ・ヴィレ氏(50)を選出した。女性のトップ就任は初めて。
もっと読む スイス公共放送協会、次期会長に初の女性トップ
おすすめの記事
スイス、国立大留学生の学費を3倍に引き上げへ 下院委員会が可決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス下院委員会は連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)と同ローザンヌ校(EPFL)の留学生の学費をスイス人学生の3倍に引き上げる案を可決した。27日に始まる夏期本会議で審議する。
もっと読む スイス、国立大留学生の学費を3倍に引き上げへ 下院委員会が可決
おすすめの記事
FIFA、脱スイスに向け定款改正
このコンテンツが公開されたのは、
国際サッカー連盟(FIFA)は17日、本部をスイス・チューリヒ以外に移せるよう定款を改正した。
もっと読む FIFA、脱スイスに向け定款改正
おすすめの記事
ウクライナ平和サミットの舞台スイス・ビュルゲンシュトック 地元住民は離心
このコンテンツが公開されたのは、
6月15~16日に開催されるウクライナ平和サミットの舞台として、ルツェルン湖を望むホテル「ビュルゲンシュトック・リゾート」が注目を浴びている。かつては庶民も受け入れられる高級リゾートして地元に愛されていたが、近年は事情が違うようだ。
もっと読む ウクライナ平和サミットの舞台スイス・ビュルゲンシュトック 地元住民は離心
おすすめの記事
スイスで花粉症増加 気候変動・大気汚染が背景に
このコンテンツが公開されたのは、
気候変動の影響で、スイスで花粉症患者が増加している。有症率は2割で、経済損失は最大で年間6900億円に上る。
もっと読む スイスで花粉症増加 気候変動・大気汚染が背景に
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。