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国連はもうすぐ失効するのか?

和平交渉の中心地「パレ・デ・ナシオン」

ジュネーブにある国際連合欧州本部の建物「パレ・デ・ナシオン(Palais des Nations)」は、20世紀の和平交渉の中心地となった。その歴史をモノクロ写真で振り返る。

国際法の基礎は、20世紀前半に起きた2つの世界大戦の間に築かれた。100年前に創設された国際連盟が最初の土台を作り、今年75周年を迎える国際連合(国連)が戦争で疲弊した欧州列強とその役割を引き継いだ。

国連は193カ国の加盟国、特に最強国による制限の中でしか行動できない。しかし、この点で、国家間で合意された進歩は非常に目覚ましいものだった。難民の認定やその支援機関の設立、人権の尊重を促進する国際条約、電気通信や知的財産権の分野の技術基準制定など、国連が国々の多くの異なる問題への協働を可能にする。

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多国間主義と外交の中心地ジュネーブ

このコンテンツが公開されたのは、 国連の欧州本部があるスイス・ジュネーブは今年、国連創設75周年と前身の国際連盟創設100周年を記念している。

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今日の多極化した世界で大国間の緊張が再燃していることから、これらの成果は決して当然のことではない。だが、すべての国が国連の加盟国であり、市民社会は重要な役割を与えられているため、国連は加盟国の力の均衡を保とうとする主要な機関であり続けている。

(英語からの翻訳・上原亜紀子)

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