スイスにピラミッド建設計画
ヌーシャテル湖の湖畔に、巨大ピラミッドを発見しようとは、誰も思わないだろう。ジュネーブの財団が、スイスの過去と未来への展望をテーマとした、ピラミッド建設を計画している。
ヌーシャテル湖の湖畔に、巨大ピラミッドを発見しようとは、誰も思わないだろう。ジュネーブの財団が、スイスの過去と未来への展望をテーマとした、ピラミッド建設を計画している。
高さ48メートルのスイス・ピラミッドは、展示場とオーディトリアムを含む、博物館とシンクタンクの機能を合わせ持つ、意欲的なプロジェクトだ。
しかし、何故ピラミッドなのか?ジュネーブの建築家レン・コエクリン氏は、「ウォルト・ディズニーが、何故カリフォルニアのディズニーランドにマッターホルンの模型を造ったのかと聞かれた時、世界で1番美しいピラミッドだからだと、答えた。アルプスの山々はピラミッドを連想させるのだ。」と、語る。コエクリン氏によれば、ピラミッドのそれぞれの面は、スイスの4つの文化・言語グループを象徴するものになる。「北面はドイツ系、西面はフランス系、東面はロマンシュ系、南面はイタリア系。ピラミッドは、スイスの持つ、多様性の連合の象徴だ。」
構造的には、外面の石段をのぼれるような造りとなる予定だ。内部は、スイスの過去・現在・未来・欧州における位置をテーマとした、モヂュールとオーディオ・ビジュアル・プレゼンテーションとなる。
計画許可がおりれば、ピラミッドは、フリブルグ州のパイエルヌとエスタヴァイエ=ル=ラックを結ぶ高速道路沿いに建設される。2002年に開催されるエキスポ02の会場の近く。入場料からの収益は、赤十字に寄付される。

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