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スイス軍、長距離ミサイルの購入を検討

長距離ミサイル
Keystone-SDA

スイス軍が長距離巡航ミサイルの購入を検討している。国境防衛を強化し反撃能力を保有することで、潜在的な敵対勢力の攻撃を未然に防ぐ狙いだ。

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スイス軍のシュテファン・ホーファー報道官は19日、スイス通信(Keystone-SDA)の取材に対し、陸軍司令官のトマス・スーセリ氏はミサイルの新導入を「抑止力」という言葉で説明していると語った。スイスは陸・空・サイバー空間において自国の主権を守る姿勢を示す必要があるという。ホーファー氏は、「防衛する必要性を起こさないための防衛」と説明し、潜在的な敵対勢力がスイスを攻撃する考えを起こさせないことが目的だとした。スイスの複合メディアCH-Media系が報じた。

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ホーファー氏によると、こうした防衛力の構築には、長距離ミサイルに加え武装ドローンや空対地ミサイル、誘導爆弾、目標エリア上空を長時間旋回する誘導兵器などが選択肢となる。これらの手段の組み合わせが必要となる可能性は高いが、政治的な判断が必要となるため、具体的な兵器システムや弾薬への明言は避けた。

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CH-Mediaの報道によると、スイス軍が購入を検討しているのは米ロッキード・マーティン社製巡航ミサイル「JASSM-ER(AGM-158B-2)」で、米国製戦闘機F-35から発射し、飛距離は900㎞以上。米国、イスラエル、オーストラリアが保有し、日本やポーランド、オランダが購入を決めている。

英語からの翻訳:大野瑠衣子

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