
16、17年の各国の投票を振り返る


















あるときは用紙、またあるときは指紋―。共通するのはどちらも投票にかかわるということ。票を投じる対象は候補者、政党、または憲法改正案とさまざまだ。民主主義の根幹を成す投票が行われているのは、全世界のほぼ半分に上る。15日の国際民主主義デーにちなみ、昨年と今年の各国の投票を振り返る。
このコンテンツが公開されたのは、

ベルン大学で歴史学と政治学を学ぶ。通信社ロイター、日刊紙ブント、ベルナー・ツァイトゥング、ラジオ・フェルダーバントを経て現在に至る。関心テーマはスイスで実践される現代の直接民主制。スイスの直接民主制をあらゆる面、あらゆるレベルから取材する。常に市民を記事の中心に据える。
Ester Unterfinger, Renat Kuenzi
昨年、投票が行われたのは世界で72カ国。英エコノミスト誌の調査機関が各国の民主主義の水準を調べ、定期的に出している「民主主義指数」によれば、これら75カ国では完全か、もしくは一部完全な形での民主主義が実現した。
民主的に国の方向性を決めていくという点で見れば、投票は良いシステムだが、投票結果が本当に有権者の日常レベルまで反映されているかどうかは、全く別の話だ。その良い例が、アフリカでは優良な民主主義国家とされるケニアで行われた大統領選だろう。ケニアの最高裁は8月、大統領選の結果にノーを突きつけた。再選を果たしたウフル・ケニヤッタ大統領が不正に手を貸したというのが理由だった。
(独語からの翻訳・宇田薫)
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。