ジュネーブ・ウォッチ・デイズ閉幕 新興ブランドが存在感競う
9月2日~6日にジュネーブで開かれた時計イベント「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ」には71の時計ブランドが集結した。その大半は新興ブランドだ。
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知名度向上を目指す若い時計メーカーにとって、このイベントは高級時計の世界への扉を開くまたとない機会を提供している。「スイス製」の称号は依然として強みだが、成功を約束するものではない。
出展ブランドの60%は設立25年未満だ。各社は知名度の向上、顧客との面会、ネットワーク構築を目的に参加し、平均投資額は5万フラン(約970万円)未満にとどまる。
この金額は業界水準からすれば比較的控えめだ。ジュネーブ・ウォッチ・デイズのジャン・クリストフ・ババン会長は「通常の時計見本市であれば、最低でも30万〜40万フランの出費は覚悟しなければならない。大型見本市ともなれば数百万フランになる」と説明する。
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出展形式も柔軟で、メーカー側はホテルのスイートルームや湖岸に設けられたスペースを選ぶこともできるのが特徴だ。
絶えず変化する高級品市場で存在感を示すため、若いブランドは専門技術と職人技に力を入れている。デジタル化や人工知能(AI)が普及する中でも、「スイス製」の称号は品質の証として機能し続けている。
時計ブランド「オートランス(Hautlence)」のブランドマネージャー、セドリック・ジョス氏は「今日、AIの台頭によって何もかもがデジタル化されているように感じる」と語る。そのうえで「職人による手仕事は今後数年でさらに価値を高めるだろう」と語った。
サービスの質も重要な要素だ。高級時計の購入は感情や、ブランドとの関係性と強く結びついているからだ。
ただし、スイスブランドの威信は世界共通ではない。ババン氏は「特にヨーロッパの一部市場では影響力が弱まっている。一方、中東や中国などでは依然として非常に重要だ」と指摘する。
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来場者の間でも同様の見方が広がる。仏語圏スイス公共放送(RTS)の取材に応じたある顧客は、「スイス製」は特に高級品分野において品質の代名詞であり続けていると述べた。スイス国内での生産は、欧州の一部コレクターにとっても魅力的な条件となりうる。
業界の変容にもかかわらず、スイスの時計産業は活力を保っている。7月の輸出額は前年比約10%増となり、26億フランを超えた。新興ブランドが市場での地位確立を目指す業界にとって、明るい兆しといえる。
英語からの翻訳・校正:宇田薫
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