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スイス大統領が訪日、外交における科学の役割を強調

肘で挨拶をするスイスのイグナツィオ・カシス大統領(左)と林芳正外相(右)
肘で挨拶をするスイスのイグナツィオ・カシス大統領(左)と林芳正外相(右) Copyright 2022 The Associated Press. All Rights Reserved

スイスのイグナツィオ・カシス大統領は、岸田文雄首相や林芳正外相と会談し、両国がより緊密に科学研究で協力していくことで合意した。

カシス氏は21日、4日間に渡る日本訪問を終了。大統領にはスイスの財界・科学界の代表団も同行し、共同科学研究プロジェクトに関する協力協定を締結した。

スイス外務省の発表外部リンクによると、カシス氏は京都大学で科学と外交の役割について講演を行い、「国際社会は、科学研究の潜在的な発展を利用し、世界中のすべての人のために最善の決定を下すことができなければならない」と述べた。

カシス氏は関西経済圏の中心である大阪も訪れ、新スイス領事館の起工式に出席した。同館には教育、研究、革新のネットワークとして機能するスイスネックスが設置される。

スイスの代表団は、2025年秋に開幕予定の大阪万博の主催者とも会談した。

政治と貿易

カシス氏は岸田首相と林外相との会談で、特にデジタル化と教育の分野で二国間パートナーシップを強化する考えを示した。

スイス外務省によると、ロシアのウクライナ侵攻も議題となった。

しかし、スイスと日本の二国間自由貿易協定(FTA)の改定に関しては、進展がなかった。スイス・ドイツ語圏のNZZ紙外部リンクによると、カシス氏は19日の記者会見で、スイスは現行のFTAを受け入れたうえで「別の道を探る」必要があるとの考えを示した。スイスは2009年に欧州で初めて日本とFTAを締結したが、19年に日・欧州連合(EU)経済連携協定(EPA)が発効し、チーズやワインなどの関税でスイスが不利になっている。

(英語からの翻訳・上原亜紀子)

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