欧州の魚の移動の自由が、フランスによって妨げられている。国境にあるフランスの発電所周辺にはしご型魚道が設置されておらず、産卵のためスイス国内に遡上するサケが、川を上ることが出来ないからだ。
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのバーゼルで孵化(ふか)したサケは、ドイツやフランスへ流れるライン川を下った後、産卵のため再び遡上してくる。しかし、ライン地溝帯にはしご型魚道がないため、フランス・ドイツ国境ストラスブールにある3つの水力発電所を通過することが出来ない。
スイス連邦政府は5日の議会質問で、対策を検討すると述べた。
ドイツ、オランダ、スイスは、全発電所周辺に魚道を作り、魚が川を遡上できるようにしている。だが、ロベルト・ザネッティ議員によると、フランス国内の3つの発電所はいまだに横断できない。
スイス政府はすでに、フランスに対し「いくつかの革新的な提案」を提案したと言及。魚道の設置促進を目的とした新しい計画「ライン2040外部リンク」の枠組みの中で、具体的な日程に向けて検討する意向だとした。
続きを読む
おすすめの記事
越境労働者がスイス人から職を奪っているわけではない?
このコンテンツが公開されたのは、
隣国から国境を越えてスイスに働きに来る労働者が、スイス人から職を奪っているわけではないし、むしろスイスの労働市場にメリットをもたらしている―。何かと否定的な見方をされる越境労働者について、スイス人の経済学者たちがこんな研究結果を発表した。
もっと読む 越境労働者がスイス人から職を奪っているわけではない?
おすすめの記事
外国からスイスに通勤する越境労働者、過去最多
このコンテンツが公開されたのは、
隣国から国境を越えてスイス国内に毎日通勤する越境労働者の数は今年、32万5千人と過去最多を記録した。特にイタリア語圏ティチーノ州とフランス語圏ジュネーブ州での増加が顕著だ。
もっと読む 外国からスイスに通勤する越境労働者、過去最多
おすすめの記事
バーゼル路面電車、いたずら多発のフランス側で運行再開
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部バーゼル市交通局(BVB)は、国境近辺のフランス側で悪質ないたずらが相次いだため運行を一時見合わせていた路面電車(トラム)について、16日夜から通常運転を再開すると発表した。
もっと読む バーゼル路面電車、いたずら多発のフランス側で運行再開
おすすめの記事
バーゼルの路面電車、夜間のフランス乗り入れ中止 いたずら多発で
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部バーゼル市交通局(BVB)は、隣国フランスに乗り入れている路面電車(トラム)の一部運行を中止する。フランス側で車両へのいたずらが多発しているためという。
もっと読む バーゼルの路面電車、夜間のフランス乗り入れ中止 いたずら多発で
おすすめの記事
スイスで最も原生の姿をとどめる川
このコンテンツが公開されたのは、
フリブール州とベルン州を流れるゼンゼ川は、アルプスで最も自然な姿を残す川といわれる。川沿いを散策しながら、スイスでは貴重になった流域を探索した。
もっと読む スイスで最も原生の姿をとどめる川
おすすめの記事
刻々と進む生物の変化 スイスの湖の底では何が起こっているのか?
このコンテンツが公開されたのは、
最近、「生物多様性」という言葉をあちこちで耳にするようになった。また同時に、その重要性もさかんに訴えられているが、種の多様性が失われるのは本当に問題なのだろうか?
もっと読む 刻々と進む生物の変化 スイスの湖の底では何が起こっているのか?
おすすめの記事
スイスの漁師、湖の環境悪化などで激減
このコンテンツが公開されたのは、
スイスには趣味で釣りをする人が15万人いるが、プロの漁師は数百人しかいない。その残されたわずかな漁師たちの収入も、環境その他の複雑な問題で脅かされている。
もっと読む スイスの漁師、湖の環境悪化などで激減
おすすめの記事
バーゼルに再びサケの姿を!
このコンテンツが公開されたのは、
同委員会は、ライン川汚染問題を解決するためにドイツ、オランダ、フランス、ルクセンブルグ、スイスの5カ国によって1950年に設立された。 ライン川を浄化するために 60年後の今日、委員会代表代理のアンネ・シュルテ・ヴュル…
もっと読む バーゼルに再びサケの姿を!
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。