5月1日のメーデーに先立ち、スイス国内の労働組合の上部団体「トラバーユ・スイス」は男女の賃金格差を是正しない企業をブラックリスト化するよう訴えた。
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同団体が30日に発表した労働者の権利保護を訴える「28の提言」の一つ。昨年、国内の女性の月給は男性に比べ平均600フラン(約6万6千円)少なかったという。
同団体などによると、待遇格差があるのは男性も同じで、週5日のフルタイムで働く男性が勤務日数を減らしたいと希望しても、通るのはわずか17.5%だった。報告書では、男性に育児休業を保障する法律がないことにも言及している。
トラバーユ・スイスは、介護が必要な家族を持つ被雇用者の権利保護も重要だと訴える。介護をするのは主に女性で、労働時間を減らすと将来の年金が減額される不利益が生じるからだ。
>>スイス人女性の年金受給額、男性の6割
同団体は高齢化社会や介護業界の人材不足により、今後は被雇用者が自分で家族を介護しなければならないケースが増えると指摘。このため、国が被雇用者を守る法制度を作らなければならないと訴える。同団体はまた、結婚した夫婦が事実婚のカップルより税金を多く払わなければならない税制上の不均衡についても触れている。
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