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乱闘起こした暴走族に最大8年の禁固刑判決

Biker enters court
法廷に入るヘルズ・エンジェルズのメンバー © Keystone / Stringer

2019年に暴走族のヘルズ・エンジェルズとバンディードスがベルン郊外で衝突した事件を巡り、ベルン地方裁判所は30日、計画的殺人未遂などの罪で主犯格の1人に最長8年の禁固刑を言い渡した。

別の被告は乱闘により8カ月の禁固刑を下した。もう1人は重大な身体的危害を企てたとして42カ月の禁固刑とした。

さらに19人が乱闘やその援助、賭博の罪で起訴されされ、一部は無罪となった。有罪判決の大半は、10カ月前後の執行猶予付き禁固刑だった。

公判の間、被告の多くは黙秘し、犯罪に関する陳述を拒否した。

確信犯

2019年5月、ベルン南東部ベルプで対立関係にある暴走族の乱闘が起こり、多数の負傷者が出た。乱闘に加わったメンバー計22人が起訴された。

ベルン州検察によると、当時スイスに正式な代表を置いていなかったバンディードスがベルプに支部を開こうしたのが衝突のきっかけだった。ヘルズ・エンジェルズとその同盟グループのブロンコスはこれを挑発とみなし、バンディードスがベルプで開いた集会で威嚇・妨害行為をした。検察は、全ての被告は状況が悪化し、ライバルグループが縄張りを暴力で主張する機会を探していたことを認識していたと述べた。

5月30日に始まった公判では暴走族メンバーが裁判所に石や瓶を投げる騒ぎがあり、その後の審理は警察の厳重な警戒下で進んだ。6月30日の判決発表前には複数のクラブに所属する推定300人の暴走族が裁判所の建物の隣に集まっていた。

報道によると、スイスにいるヘルズ・エンジェルズのメンバーは約200人、バンディードスは約40人。その他にも小規模の暴走族が複数あるとみられる。

英語からの翻訳:ムートゥ朋子

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