スイスの視点を10言語で

スイス人ジハーディストに執行猶予付き判決

District court building in Winterthur
ヴィンタートゥール地方裁判所はイスラム国(IS)の活動に関わろうとした2人の若者に執行猶予付きの禁錮判決を下した © Keystone/Walter Bieri

スイスのヴィンタートゥール地方裁判所は27日、シリアのイスラム過激派グループに加わった2人の10歳代の兄妹に対し、執行猶予付きの禁錮刑を言い渡した。被告側は上訴する見込みだ。

判決は、2人の被告(16歳と15歳)はイスラム国(IS)の思想に共感し、2014年にシリアに向け出国したことは有罪だと下した。

裁判所は、2人が自分たちの行動の意味を十分に認識していたと指摘。周りの人にも活動に加わるように勧めさえしたという。ただ2人は戦闘には加わらなかった。

1年間の執行猶予付きでそれぞれ10カ月と11カ月の禁錮刑を、専門家は厳しい判決だとみる。ただ少年裁判所が命じることのできる最大4年の禁錮刑に比べれば、緩やかな罰だとされる。

ヴィンタートゥール裁判所の公判は昨年12月に始まり、一部は非公開で行われました。裁判長によると、両被告はほとんどの質問に対し回答を拒否した。

2人は母親の説得を受けて2015年12月にスイスに帰国した際に逮捕されていた。

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部