おすすめの記事 スイスに一度も行ったことはないが「心はスイスに」 このコンテンツが公開されたのは、 2017/04/25 スイスに一度も住んだことがなくても、自分はスイス人だと認識するのは可能だろうか?22歳の米国人青年、ジョナサン・ロイス・ホシュテットラーさんの例をみれば、その答えは「可能」だ。彼は幼少期、米国でさまざまな苦難に遭った。彼は今、先祖の暮らしたスイスで神学の博士課程に進もうと考えている。 スイスインフォ: スイスとどのような関わりがあるのでしょうか? ジョナサン・ロイス・ホシュテットラー: 私の父、ダグラス・ジョエル・ホシュテットラーはドイツ語圏のスイス人です。父は子供の時、スイスの祖父母が持つ農場を時折手伝っていました。その祖父母は米国で亡くなりましたが、父はスイスに帰りませんでした。 父は家系図を作っていたのですが、大家族との連絡は途絶えてしまいました。私はフェイスブックを通じて海の向こうの家族と連絡を取ることができました。私が大学に進んだ2年前のことです。私の家には家紋があり、もっとそれについて知りたいと思っています。 私は米国人ですが、スイスにとても強いつながりを持っています。私はスイスを故国に選び、私の心はスイスにあります。私の家族はベルンやトゥールガウ、ザンクト・ガレンに住んでいます。高祖父(ニクラウス・ホシュテットラー)は3回結婚し、3人の妻との間に17人の子供を持ちました。 スイスインフォ: ご自身にスイス人の血を感じたのはいつですか?またスイスに関心があるのはなぜですか? ホシュテットラー: 私が11歳か12歳くらいの時でした。母が父にまつわる話をし、私はスイスに興味を持つようになりました。主に歴史です。スイスに関心を持っているのは、スイスがとても美しい国で、その文化は自分の一部であり魅力的だからです。 私はカバナント大学で神学を勉強しています。今はドイツ語ができますが、それほど流ちょうではないので、もっと上達したいです。 スイスには行ったことがありません。でもスイスに住んで、家族の近くにいたいと思っています。近くスイスを訪れ、大家族に初めて会う予定です。来年の母からの卒業祝いになるでしょう。 スイスインフォ: 今は学生ですが、将来はどこでどんな職業に就きたいですか? ホシュテットラー: ベルン大学でプロテスタント神学の博士課程に進みたいです。ベルン大学で神学を教えたくて。まずはカバナント大学で教師の修士課程を終えなければなりません。それからペンシルベニア州フィラデルフィアのウエストミンスター神学学校で神学の修士に進みます。 スイスインフォ: 今はどこに住んでいるのですか?生活、特に食べ物はどうですか? ホシュテットラー: アラバマ州チェルシー、バーミングハムの近くに住んでいます。元々はイリノイ州モリス出身なのですが、私が6歳の時に父が亡くなり、その時引っ越しました。今はジョージア州ルックアウト山のカバナント大学で勉強しています。 私の人生は難関ばかりでした。社会生活に影響するような言語障害があり、ずっとつらい生活を送ってきました。学校では理解してもらえなかったり、笑い者にされたりして、なかなか友達ができませんでした。聴覚も良くなかったので補聴器が必要でした。 これまで6回手術を受けましたが、産まれた時から下あごに問題がありました。学校で困ったことがあれば、母が応援してくれました。私の潜在能力を信じてくれたのです。 育て方のせいか周りの人たちとは違うと感じていたので、米国に住むのは大変でした。ヨーロッパの文化に愛着がわいたのはそのためです。 私が人々に伝えたいのは、障害の有無にかかわらず誰もが物事を達成する潜在能力を持っていて、決して希望を捨ててはいけないということです。誰もが非凡で信じられないほどの才能があり、他の人の成功をも助けるだけの能力を持っています。 カバナント大学での食事は美味しかったりそうでもなかったりします。母(キャロル、ギリシャ人)の作る料理が好きでした。時にはギリシャ料理を作ってくれて、とても美味しいですよ。私はギリシャ流にしつけられ、洗礼を受けました。しかし別の教会を見つけるため、その教会は離れました。5年前に新しい教会を見つけました。 スイスインフォ: 米国とスイス、どちらが好きですか? ホシュテットラー: スイスです。ライフスタイルがここよりずっと良いからです。健康に悪いインスタント食品やファストフード店は嫌いです。礼儀をわきまえるため時間に正確ですし、人間関係を築くには約束を守ることはとても大切だと思います。 あまり外食をしない家庭だったので、家族との時間を大切にする人間です。スイスの半直接民主制も気に入っています。人類のための制度で、色々なテーマについて投票できるからです。清潔好きなので、スイスは私にとって最良の選択だと思います。 スイスインフォ: 遠くからみてスイスをどう考えますか? ホシュテットラー: スイスの印象は心温まる国ですね。スイスに関係あるものは、美しいアルプスから多岐に渡る技術力まですべて好きです。 スイスインフォ: 米国の政治状況はどうですか?特にトランプ大統領の就任後はどう変わりましたか?米国の政治に関心がありますか? ホシュテットラー: 政治状況は間違いなく興味深いですが、大きな溝が出来てしまったのは問題だと思います。多くの米国人は、強大な権力を行使して人々の自由や仕事を奪った政府に腹を立てています。中間層を中心に、仕事を見つけるのにとても苦労している人が大勢います。 私はトランプ氏に投票しました。個人的な関心事を実現したり私腹を肥やしたりするために権力が行使されるのに嫌気がさしたからです。人々には仕事や富、成功する権利がありますが、今は人々に権力を返上する時です。トランプ氏の人生を知っている人は少ないですが、彼が本当に米国民のことを案じていることはみてとれるのです。米国の将来にとって良い予感がします。 スイスインフォ: スイスについて、他に思うことはありますか? ホシュテットラー: まだスイスに一度も行ったことがないので、家族と一緒に暮らし、どれだけ彼らを大切に思っているか伝えたいです。家族はいつも私の心の中にいて、とても大切な存在です。 あなたを愛する家族がいる家ほど素晴らしい場所はありません。私の故郷は米国ではなく、スイスです。スイスはいつも心の中にあります。コンフェデラツィオ・ヘルベチカ(スイス連邦)!どうか、ザンクト・ガレン州ヴァーゲンに住む私の従妹、スザンネ・ルフジンガーとその家族に「あなたたちみんなをとても愛しています」と伝えてください。 もっと読む スイスに一度も行ったことはないが「心はスイスに」
おすすめの記事 人口動態 真面目に働いても大富豪になれるとは限らない このコンテンツが公開されたのは、 2017/04/21 スイスは億万長者が人口に占める割合が世界で最も高い。人口は大阪府よりわずかに少ない約800万人だが、英国の不動産コンサルタント大手ナイト・フランクの資産調査では3000万ドル(約33億円)以上の資産を所有する人が約7千人いるという。これだけ富豪が集中する国はほかにはない。一方、富の格差を長年研究するバーゼル大学のウエリ・メーダー教授(社会学)は「誇るべきことではない」と警鐘を鳴らす。 メーダー教授は社会格差が生まれる原因を長年研究。10億フラン以上の資産を持つ大富豪に関して「コツコツと自分の力で上り詰めた人はいない」と指摘する。 スイスインフォ: 調査によれば、スイスには莫大な富が集まっています。大富豪をこれだけ魅了する理由は何でしょうか? ウエリ・メーダー: 安定した政治と(大富豪にとっての)有利な税制だ。とりわけ資産と遺産関連の税制が魅力で、海外から多くの資金が集まっている。優れた投資コンサルティングもある。一部の経済界では、非常に高額の給料がもらえることも一因だ。 スイスインフォ: 大富豪はどのようにしてこれだけの富を得たのでしょうか? メーダー: 裕福な家庭の生まれか、その一族と結婚して資産を相続するなどのケースが多い。2016年に1年間連邦大統領を務めたヨハン・シュナイダー・アマン経済相や元閣僚のクリストフ・ブロッハー氏の子孫などが有名な例だろう。 スイス国内全体の遺産相続関連資産の4分の3を、相続者全体のわずか1割が独占している。この国である人の資産が急激に増加した場合、例えば国内の億万長者上位300人が資産を1千億ドルから6千億ドルに増やしたとすると、それはだいたいが遺産相続によるものだと想像できる。 また、特定の経済界で法外な給与が支払われていることも、億万長者を生んでいる理由の一つ。働き者で斬新なアイデアを持つことも確かにその理由に挙げられるが、過大評価されている面が否めない。大富豪の多くは斬新なアイデアなど持っていない。地価の上昇で利ザヤを得るなどのマネーゲームをしているだけだ。 スイスインフォ: 億万長者は外国人とスイス人のどちらが多いのでしょうか? メーダー: 億万長者の約半数が国外から移住してきた人だ。彼らにとってスイスが魅力なのは、スイスの納税額には上限があり、一定のラインを超えるとその額が変わらないこと。過去には銀行の秘密主義も外国人を魅了した。現在では、大企業関連の富も多く集まっている。 スイスインフォ: 良い学校を出てまじめに働き、運にも恵まれて巨万の富を得た人はいないのでしょうか? メーダー: 資産家の大半は何もしなかったのではなく、何かしら自ら努力している。しかし、金融ビジネスなどでここ10年の間で急激に資産を増やしたケースを見ると、自ら汗を流してきたとは言えない。 スイスインフォ: 例えば皿洗いから大金持ちにのし上がる人もいます。まじめに働いて大富豪になれるのでしょうか? メーダー: そのようなまじめな人はいない。これらの富は常に他の人の犠牲の上に成り立っている。大富豪の多くは、あたかも自分の力で苦労して富を増やしたかのような感情を抱いているが、それはまやかしだ。 バーゼルで私は時折、経営者に会う機会がある。一人がこんなことを言った。「メーダーさんは、助けを必要としている人に常に手を差し伸べるのですね」と。そういう彼自身が経営する会社は親から受け継いだもので、資産だって自分が稼ぎ出したものでないことに、彼自身全く気付いていない。 スイスインフォ: しかし「幸福は自らの手で築くもの」「努力なくして成功なし」ということわざがあります。これは間違いなのでしょうか? メーダー: スイスにはフルタイムで働いているのに成功していない人はたくさんいる。給料が少ない業界にいるからだ。まじめに働いたら富を築けるという保証はどこにもない。 スイスインフォ: この国では資産家は歓迎されています。多くの地方政治家が、資産家に有利な施策を打って富裕層を呼び込もうとしています。これは地元社会にとって良いことなのか、それとも悪いことなのでしょうか? メーダー: 私たちに利益は生じない。確かに、資産家が支払う多額の税金は小さな自治体においては影響が大きい。だが第一に、彼らに自治体が依存するようになってしまう。さらに自治体と州の間で税率の引き下げ競争が始まり、結果税収が減って不動産価格と地価が上昇してしまう。第二に、例えばある富を複数の人間が少しずつ分け合っていたとする。この場合、各個人の所得税などの税額は上昇する。一人が同じ富を独占し多額の税金を払うのと全体の税収額は結果的に変わらない。 社会の連帯と平和な労使関係を重要視する民主主義国家にとって、富がより良く分配される方が確かに好ましい。 私は裕福な人を非難しているのではない。ただ、お金持ちが地元に住んでいるからといって感謝する必要はない。一方では生計を立てるのに身を粉にして働いている人がいて、他方では裕福な家庭に生まれ苦労を知らない人がいる。そんな格差を目の当たりにするとやりきれなくなるが、それでもお金持ちが地元にいることに感謝してしまう、そういう気持ちは残念ながら文化的に根付いてしまっている。 スイスインフォ: スイスでは第二次世界大戦後、コツコツ働いてそれなりの富を蓄えた中流階級がかなり増えました。 メーダー: 1950~70年代、幅広い層が経済的に豊かになった。72年の国内の失業者はわずか106人だったという。社会的補償というリベラルな概念が根付いたのはその時だ。勤労と資産はバランスのとれた関係であるべきだ。ここ数年、あるパラダイムシフトが起きている。今日では、仕事よりお金の方がはるかに重要になってきているのだ。お金が物事のすべてになってしまっている。多くの人は社会的な格差を問題視することなく、それを社会の活性化のしるしだととらえている。 スイスインフォ: スイスの状況はそれほど悪いのでしょうか? メーダー: 最後に一つ肯定的なことを言うならば、私は資産家を何人か知っているが、彼らは現在の状況に批判的で、そこに潜む危険性をよく分かっており、抑制的になるよう呼びかけている。富の格差 経済協力開発機構(OECD)の2015年調査によれば、億万長者が人口に占める割合はスイスが世界で最も高い。スイス国内の大富豪上位300人は、3人に1人が10億フラン以上の資産を保有。これは世界の大富豪の14人に1人がスイスに住んでいる計算になる。 スイス労働組合連合の16年の報告によると、スイス国内の高額納税者の2.1%が持つ純資産は、残りの97.9%が持つすべての純資産と同じ。約4分の1の納税者については、純資産が非課税。 資産の配分を示すジニ係数は、0~1の数値を取り、1だとすべての資産を1人が独占している状態で、0だと資産が均等に分配されている状態。つまり、1に近いほど格差が大きく不平等になる。公式な統計では、スイスのジニ係数は0.8で、世界で最低ランク。 自分の力で大富豪になれるのか? 「コツコツ働いているだけでは莫大な財産は得られない」という説には、研究者の間でも異論が出ている。社会奉仕活動に詳しいバーゼル大のゲオルグ・シュヌルバイン教授は「経営者家族の下に生まれた人が優れたアイデアを考案し、それがビジネスとして成功した場合、それは間違いではない」と指摘。「ビジネスの発展には、ある種の徹底した厳しさが背景にあったということは否定できない。しかし、裕福になった人が必ず悪いことをしたと考えるのは間違いだ。貧しい人自身にも責任はない。裕福になるのはその時の社会環境も理由の一つだ」 同教授によれば、スイスは多くの大富豪から恩恵を受けているという。例えば同教授は社会、文化、環境団体は「金持ちの慈善行為に依存している」と指摘する。 国内にいる大富豪の大半は経済界で財を成した人たちだ。海外からの移住者が多いのは、魅力的な税制、地理的な利点、治安の良さと安定した政治、金融の中心地があることなどのスイスの特性が大きな理由となっている。 自治体が富裕層をうまく呼び込めるかについて、シュヌルバイン教授は「内的矛盾をはらんだ戦略と言える。少数の人間が予算を支えている場合、リスクは極めて大きい。この少数の人間はいずれ別の場所に移住するかもしれない。それまで潤沢な財政を背景に予算を組んでいた自治体は窮地に陥る」と話す。 また同教授は、私有財産が非常に増加してきたとし、「一部の人間は巨万の富を得た。グローバリゼーションの影響で、富があるところにさらなる富が集まるようになった。ある一定のレベルに達すると、富を得るために何もしなくてもよくなる」と話す。 もっと読む 真面目に働いても大富豪になれるとは限らない
おすすめの記事 文化 博物館をこよなく愛するスイス このコンテンツが公開されたのは、 2017/04/19 毎月100万人以上もの来場者を魅了するスイスの博物館。その中でも美術館は圧倒的人気を誇るが、科学技術博物館や歴史博物館も根強い人気を見せる。 スイス連邦統計局は今月18日、博物館に関する第一回目の調査を発表した。調査結果によると、国内にある博物館は総計1111館で、そのうち最も多かったのが地域博物館(367館)。次いで、美術館(171館)、科学技術博物館(140館)、歴史博物館(126館)であることが分かった。 2015年の総入館者数は1千210万人で、そのうちの半分以上が49館に集中する結果となった。博物館の種類別に見ると、最も入館者数が多かったのが美術館の330万人だった。館別では、人気のある博物館は年間5万人以上の入館者を数える一方で、ほとんどの博物館(75%)の入場者数は5千人以下に留まった。 もっと読む 博物館をこよなく愛するスイス
おすすめの記事 人口動態 女性解放運動の草分け、マルテ・ゴステリさんの偉業 このコンテンツが公開されたのは、 2017/04/19 今月100歳で亡くなったスイスの代表的女性参政権活動家、マルテ・ゴステリさんの生前の業績を讃える声が次々と寄せられている。スイスの女性参政権運動を率いる存在だったゴステリさんは、その苦難の歴史の記録者でもあった。(SRF/swissinfo.ch) ゴステリさんが働く女性に向けられた不平等を意識するようになったのは、父親が早くに亡くなり、ベルン近郊にある一家の農場が母や姉たちに任されるようになってからだ。 同じく女性解放活動家だった母親の影響を受けたゴステリさんは、結婚や出産はしないと決心、経済的に自立し、女性参政権運動に身を投じた。一方で中産階級的な面もあり、街頭デモからは距離を置いていた。これに関しゴステリさんはスイス公共放送(SRF)のインタビューで、「デモではなく、具体的行動をすべき」と説明している。 スイスが欧州最後の国としてようやく女性に参政権を与えたのは1971年のこと。これほど導入が遅れたのはスイス独特の直接民主制に原因があった。憲法改正には国民投票が必要なため、スイス女性の権利もまた、投票権を持つ男性の一存に任されていたのだ。 先月スイスで劇場公開されたペトラ・フォルペ監督によるスイス女性の解放運動を扱った映画「Die göttliche Ordnung(仮訳・神の秩序)」の主人公ノラとゴステリさんの間にはいくつかの共通項がある。 (英語からの翻訳・本文/フュレマン直美 ビデオ字幕/大野瑠衣子) もっと読む 女性解放運動の草分け、マルテ・ゴステリさんの偉業
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おすすめの記事 文化 3Dプリンターでコレクション制作 このコンテンツが公開されたのは、 2017/04/18 イスラエルのデザイナー、ダニット・ペレグさんが、3Dプリンターで服を作る過程を紹介。(SRF/swissinfo.ch) もっと読む 3Dプリンターでコレクション制作
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おすすめの記事 文化 スイスのイースター このコンテンツが公開されたのは、 2017/04/15 スイスのイースター(復活祭)はとても変わっている。イースターにまつわる伝統的な行事や風習がまだたくさんこのアルプスの国には息づいているからだ。スーパーにずらりと並ぶウサギの形をしたチョコレートのように、宗教的な祭りが商業化されていく現代にあってもそうなのだ。 チョコレートが「主食」のように日常的に消費されるこの国でも、この時期に製造される綺麗な飾りのついたチョコレートでできたイースター・エッグやイースター・バニーは人目を引く。だが、イースターの食べ物は、チョコレートだけではない。 もっと読む スイスのイースター
おすすめの記事 文化 スイスの言語地図 移民増で変化? このコンテンツが公開されたのは、 2017/04/12 スイスは多言語国家だが、その言語の数が近年さらに増えている。連邦統計局によると、スイスの公用語であるドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語を母語としない居住者は2000年以降倍増。1990年以降では3倍に増えた。 スイス国内の言語地図はこの40年で劇的に変化した。ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語を母語とする人の数は減少し、逆にスイスの公用語以外を第一言語とする人は増加した。これは移民増加によるものなのか。 答えはイエス、ノーの両方だ。理由の一つは、調査方法が変わったことにある。2010年以降の母語に関する調査で、第一言語の選択肢が増加。それまでは特定の言語は登録できなかった。これにより、国の公用語以外を話す居住者が急激に増えたように見えるというわけだ。 もっと読む スイスの言語地図 移民増で変化?