ダボスが「小さなアメリカ」に変わる
スイスの山岳リゾート地ダボスで今週、世界経済フォーラム(WEF)の第 56 回年次会合が開かれる。政治、経済、科学分野から約 3000 人の代表者が参加する。議論の焦点は米国だ。
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今年のダボス会議の意義を、独語圏スイス公共放送(SRF)の経済担当編集者が解説する。
米国が今年のダボス会議に与える影響は?
テーマ面で、またドナルド・トランプ米大統領が参加することで、米国は大きな影響力を持つ。トランプ氏は磁石のような存在かつ5 人の閣僚を含む高名な代表団を率いる。例年と同様、米国議会議員、州知事、そして多くの米国大企業のトップも参加する。今年のダボス会議はさながら「小さなアメリカ」となるだろう。
主要な議題は?
ここ数日、そしてここ数時間の動きにより、焦点はグリーンランド問題、ひいては北米・欧州間関係に移っている。トランプ氏は、ダボスで「法廷を開く」だけでなく、地政学的な野望も引き続き擁護するとみられる。これに対抗するのは欧州各国首脳とカナダ首相だ。特に、欧州製品への関税引き上げを再びちらつかせた米国側の最近の動きを考慮すると、この抵抗がどれほど結束し、強力なものになるかは、まだわからない。
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米国関連を除いた他の議題は?
今年は、イラン情勢やウクライナ情勢など、国際政治問題が中心となる見込みだ。米中貿易摩擦や欧州との摩擦がくすぶり続けるものの、経済問題は後景に退くだろう。前年と同様、人工知能(AI)への注目が引き続き集まる見通しだ。
昨年権力の座から退いたWEF創設者クラウス・シュワブ氏は今後どのような役割を担うのか?
WEF創設以来初めて、クラウス・シュワブ氏は一切の役割を担わない。年次会合にも出席せず、他の公の場にも姿を見せない。同氏の生涯の業績を称える式典も行われない。
これはシュワブ時代の終焉を意味するのか?
その通り。背景には昨年春、匿名の告発により同氏が権力の座から追放された経緯がある。告発は、私腹肥やしや疑わしいリーダーシップ行動といった内容だった。しかし、ラリー・フィンク氏とアンドレ・ホフマン氏率いる新WEF指導部の委託調査では、重大な違反は認められなかった。シュワブ氏はこれによって名誉回復を果たした。だがWEFの大きな舞台には戻らない。公式の送別式典も同様だ。その理由は外部から完全には明らかになっていない。WEFとシュワブ氏に近い筋によると、同氏の不在は昨年夏の問題解決プロセスの一環だった。
シュワブ氏の退任はWEFにどのような影響を与えるか?
少なくとも現時点では、目立った影響は見られない。これは、イベントのプログラムと運営が長年管理チームによって行われてきたためでもある。しかしシュワブ氏の広大なネットワークのおかげで、WEFは常にトップレベルの参加者を惹きつけてきた。新たな指導部は、同じことができることを証明しなければならない。今年の会合には著名な参加者が名を連ねており、WEF指導部はそれが可能であることを示そうとしている。
英語からのDeepL翻訳:宇田薫
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