スイスでは踏切での一時停止、左右確認を行わない
Keystone / Urs Flueeler
スイスでは平均して3日に1回の踏切事故が発生している。連邦運輸省交通局の統計を日曜紙ゾンタークス・ツァイトゥングが報じた。
このコンテンツが公開されたのは、
2010年以来1539件の事故が報告されており、これは年間170件に相当する。衝突事故による被害総額は約3700万フラン(約40億円)にのぼり、死亡者67人、負傷者は347人だった。
スイス国内4500カ所以上の踏切において、2014年までに安全性の確認と向上が行われるはずだった。ここ数年で事故の犠牲者は減少していると連邦運輸省交通局は言う。
「国際比較において、スイスは非常に良い結果を出している。もちろん事故は一つでも少ない方が良いのが前提だ」とアンドレアス・ヴィンドリンガー広報官は述べた。
しかし2017年末時点で230カ所の踏切が依然として法定安全基準を満たしていないと同紙は指摘する。
事故の主な原因は、インフラの不備ではなく人為ミスだった。事故の9割以上は、車の運転者か歩行者が規則を守らなかったために起こった。
チューリヒ近郊のウスターと世界経済フォーラム(WEF)が開催されるスイス東部のリゾート地・ダボスで踏切衝突事故が起きたことを受け、警察はここ数週間、人々に注意を呼び掛けている。
おすすめの記事
スイス政府、金融規制改革の最終案を発表
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦内閣は6日、クレディ・スイス危機を踏まえた金融規制改革の最終案を発表した。自己資本規制を強化し、金融監督局の権限も強化する。
もっと読む スイス政府、金融規制改革の最終案を発表
おすすめの記事
スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難
このコンテンツが公開されたのは、
パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルの「戦争犯罪」に関して、スイスの元外交官55人がスイス外相に共同書簡を送り、スイスの「沈黙と消極性」を非難した。政府に対して直ちに措置を講じるよう求めた。
もっと読む スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難
おすすめの記事
スイスで放射能測定の合同演習
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは2~6日、国際チームがヘリコプターで空中の放射能測定を行っている。緊急時に広い範囲の放射能を迅速にチェックする予行演習だ。
もっと読む スイスで放射能測定の合同演習
おすすめの記事
自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が死亡
このコンテンツが公開されたのは、
自殺カプセル「サルコ」を運営する自殺ほう助団体「ラストリゾート」共同設立者のフロリアン・ウィレ氏(47)が、先月5日にドイツで死去していたことが分かった。
もっと読む 自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が死亡
おすすめの記事
スイス南部で氷河が崩壊 土石流がふもとの村を飲み込む
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部レッチェンタール(ヴァレー州)で28日午後、大きな氷河が崩壊し、大規模な土砂崩れがふもとのブラッテン村を襲った。多数の家屋が倒壊し、1人が行方不明。
もっと読む スイス南部で氷河が崩壊 土石流がふもとの村を飲み込む
おすすめの記事
クレディ・スイス株で大損した株主、政府への賠償請求認められず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦最高裁判所は23日、スイス政府の「誤った情報」によりクレディ・スイス株で損失を被ったとして損害賠償を求めた夫婦の訴えを棄却した。
もっと読む クレディ・スイス株で大損した株主、政府への賠償請求認められず
おすすめの記事
移動式ホール「アーク・ノヴァ」がスイスに初帰国
このコンテンツが公開されたのは、
東日本大震災の被災者を勇気づけようと建設された移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」がこの秋、親元のスイスに初めて登場する。
もっと読む 移動式ホール「アーク・ノヴァ」がスイスに初帰国
おすすめの記事
スイス、メートル法準拠から150年
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは150年前にメートル条約に調印し、メートルやキログラムを導入した。それまでスイスの測定単位は地域や使途によって大きく異なっていた。
もっと読む スイス、メートル法準拠から150年
おすすめの記事
中国の人身売買組織を摘発 スイス・ベルン州警察
このコンテンツが公開されたのは、
ベルン州警察は19日、大規模な人身取引事件を摘発したとい発表した。容疑者は中国籍の5人で、146人の中国人女性をスイスに誘い出し、性労働に就かせていた。
もっと読む 中国の人身売買組織を摘発 スイス・ベルン州警察
おすすめの記事
まるで曲芸師 ダムの絶壁を歩くアイベックスたち
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ヴァレー州エヴィオナにあるダムでは今月中旬、約60頭のアイベックスが高さ50メートルの絶壁を伝い歩く姿が観察された。毎年この時期に天然塩を探し求める姿は、スリル満点の曲芸さながらだ。
もっと読む まるで曲芸師 ダムの絶壁を歩くアイベックスたち
続きを読む
おすすめの記事
スイスのシンボル・鉄道時計が75歳に
このコンテンツが公開されたのは、
モダンな外観のスイス鉄道時計は、スイスのデザインを象徴している。この時計はスイス連邦鉄道のエンジニア、ハンス・ヒルフィカー氏が1944年に設計した。以来、75年経った今でも人々に愛され続けている。
もっと読む スイスのシンボル・鉄道時計が75歳に
おすすめの記事
スイス鉄道警察の一日
このコンテンツが公開されたのは、
世界で一流の鉄道網を誇るスイス。その安全を支えるのは、連邦鉄道(SBB)が2009年に配備した独自の警察組織だ。写真家のディディエ・ルエフ氏がスイス南部ティチーノ州での彼らの一日を追った。
もっと読む スイス鉄道警察の一日
おすすめの記事
スイス全国の駅 障害者平等法適応へ
このコンテンツが公開されたのは、
2023年末までにスイス全土の約580カ所でスイス鉄道の駅が改装される。駅の設備を近代化し、障害者が容易にアクセスできるようにするのが目的。その費用は30億フラン(約3239億円)以上が見込まれ、23年以降も引き続き別の100カ所の駅が改装される。
もっと読む スイス全国の駅 障害者平等法適応へ
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。