おすすめの記事 濡れ衣を着せられた空の王者 このコンテンツが公開されたのは、 2017/04/27 これを受け、1953年にスイス政府はイヌワシの保護に乗り出した。この複雑な過去を背負った珍しい鳥に人々が注目するよう、スイスの自然保護団体プロ・ナチュラ外部リンクは2001年、イヌワシをアニマル・オブ・ザ・イヤーに選ん… もっと読む 濡れ衣を着せられた空の王者
おすすめの記事 気候変動対策 もっとフェアな価格でカカオ取引を スイス企業がウガンダで実験 このコンテンツが公開されたのは、 2017/04/14 チョコレートの消費量は増加の一途をたどる。原料のカカオは、公正な価格取引で途上国の生産者を支えるフェアトレード製品も多く出回るが、その恩恵を受けるはずのカカオ農家にあまり利益が渡っていないのが実情だ。こうした問題を解消するべく、スイスの新興企業がフェアトレードよりもフェアな価格でカカオ取引を行うという斬新な実験をウガンダで始めた。 ウガンダの首都カンパラと近郊の産業都市ジンジャを結ぶ幹線道路ジンジャロードの交通量は多く、いつも渋滞している。その幹線道路から少し離れた、ナイル川が流れる平たんな辺地にカサヴォという小さな町がある。カンパラから北東に60キロのこの町で、スイスの新興企業「ショッギ(スイスドイツ語でチョコレートの意) 」が、ここでカカオを生産し、真に公正な価格で取引するプロジェクトを立ち上げた。 もっと読む もっとフェアな価格でカカオ取引を スイス企業がウガンダで実験
おすすめの記事 気候変動対策 刻々と進む生物の変化 スイスの湖の底では何が起こっているのか? このコンテンツが公開されたのは、 2017/04/06 最近、「生物多様性」という言葉をあちこちで耳にするようになった。また同時に、その重要性もさかんに訴えられているが、種の多様性が失われるのは本当に問題なのだろうか? もっと読む 刻々と進む生物の変化 スイスの湖の底では何が起こっているのか?
おすすめの記事 気候変動対策 魅力ある「山の王」 このコンテンツが公開されたのは、 2017/03/15 アルプスの岩壁を器用に伝い歩く姿でおなじみのこの動物、今では多数見かけるが、スイスではいったん姿を消していた。 もっと読む 魅力ある「山の王」
おすすめの記事 気候変動対策 グリーンクロス 創設者のゴルバチョフ氏が辞任、スイスを強く非難 このコンテンツが公開されたのは、 2017/03/02 元ソ連大統領のミハイル・ゴルバチョフ氏は、自身が1993年に設立した国際環境NGO「グリーンクロス(緑十字)」の理事会から退くと同時に、同団体の創設会長という肩書を返上すると発表した。その声明で、同団体の運営が不安定な状況に陥っているのはスイス支部による妨害行為に起因するものだとしてスイスを強く非難している。 ノーベル平和賞の受賞者でもあるゴルバチョフ氏は、辞任表明の声明で、近年のグリーンクロスを取り巻く問題の原因はスイス支部に主導された内部抗争にあると非難した。グリーンクロスインターナショナル(GCI)は現在、スイスを含む加盟国の数カ国が会費の支払いを保留しているため「事実上の破産状態」にある。 ゴルバチョフ氏は、有名なフランスの海洋学者ジャック・クストー氏の息子であるジャン・マイケル・クストー氏に理事長職を引き継いだ昨年ごろから問題が出始めたと主張。主にスイス支部によって引き起こされた内部不和が激化したと述べる。さらに、そこには「敵意を持った権力争いや、契約内容の不履行、GCIの立場を貶める悪意ある行為、理事会決定の妨害、GCIの信頼性を傷つけるような陰謀」があったと激しく非難している。 これに対しグリーンクロス・スイスは、問題は母体の財務状況に関してスイス支部とGCIとの間で食い違いがあったことからきており、そのために支払いを保留しているとする声明を発表。 グリーンクロス・スイスの評議会委員長を務めるマルティン・ボイムレ氏は、「GCIと交わされた契約書に従って、我々が支払う会費はグリーンクロスによるプロジェクトの資金に充てられなければならない。だがGCIの提供する数字には資金の流動性の問題が見られ、財政を再編成するため緊急な措置をとる必要がある」と主張する。 GCIは各国支部やその他のパートナーの会費で資金をまかなっているが、現在はスイスに加え米国、イタリア、ポーランド、そしてポーランドの有力な個人寄付者が支払いを保留している。 ジュネーブに本部を置くGCIは、1992年にブラジル・リオデジャネイロで開催された地球サミットをきっかけとして93年にゴルバチョフ氏によって設立された。非営利組織であり、安全な飲み水の供給、汚染の浄化、再生可能エネルギーの促進、軍事兵器削減、汚染や公害の被害者への社会・医療ケアの提供などを目指して活動する。 スイス通信によれば、グリーンクロス・スイスは5万1700人のメンバーを持ち、昨年16年に集まった寄付金は1300万フラン(約14億6200万円)に上るという。また、上院議員28名、下院議員約100名からなる超党派グループの支持を受けている。 もっと読む グリーンクロス 創設者のゴルバチョフ氏が辞任、スイスを強く非難
おすすめの記事 気候変動対策 ハイテクからアリの観察によるものまで 天気予報の複雑さ このコンテンツが公開されたのは、 2017/01/27 かつて人々は、地元の言い伝えや、自然の様子をもとに天気を予測していた。だが今日スイスの気象学者は、衛星やスーパーコンピュータを駆使して気象を分析・予測している。今や天気予報は、高度にグローバル化した科学だ。 天気予報の背景や技術がどのように変化してきたのか、そして、天気を確実に予測することがなぜ困難なのか。これが、現在チューリヒのスイス国立博物館で開催中の展覧会「The Weather, Sunshine, Lightning and Cloudbursts(天気、日光、稲妻、豪雨)」のテーマだ。 スイスの2016年12月は、過去150年間で最も乾燥した12月だった。全く降水量がなかった地域もあり、ティチーノ州やグラウビュンデン州では森林火災も発生した。だが翌月の1月、スイスは突然の寒波に見舞われ、平野部でも待ちに待った積雪があった。 いまだに天気を確実に予測することは不可能だが、天気を知りたいという私たちの好奇心は尽きるところがない。毎日約100万人がスイス公共放送の天気予報を視聴し、スイスでは天気予報アプリが人気アプリのトップ10にランクインしている。 「多くの人は、毎日見ている天気予報の裏に、どれほど多くのテクノロジーや科学が隠れているのかに気付いていないと思う」と話すのは、展覧会の企画に協力したスイス気象台メテオ・スイスのペーター・ビンダー局長だ。 展覧会の一室では、衛星画像や雨雲レーダー、それから今後の気象状況を解説するための予報モデルなどが展示されている。より正確な予報を出すために気象科学者たちは、1日に1千万件以上の国内外のデータを使いながら地球規模で大気の動きを見守っている。 天気の傾向 ビンダー氏によると、このようなテクノロジーの発達のおかげで、より詳細な天気予報ができるようになったという。だがそれでも気象学者たちがすべてを予測することはできない。 ビンダー氏はスイスインフォに対し、「2週間先の天気や、今後10日間の天気を詳細にわたって知りたがる人もいるが、ほとんど不可能だ」と答える。「気象状況がどのような傾向にあるのかを予測することはできるが、詳細は予測できない」 岩山が多く、山と谷で分断されたスイスのような国では、天気を正確に予測するのはさらに困難なことだ。 「カエルの天気予報」 だが、天気予報は科学の話だけではない。日々のちょっとした話のネタであり、「夕焼けの翌日は晴れ」というように、言い伝えの重要な部分を占めてもいる。 シュヴィーツ州ムオッタタールには「天候の預言者」がいて、伝統的な方法で天気を予測し、今でも人気を集めている。 今回の展覧会のキュレーターを務めるユルグ・ビュルレットさんは、「彼ら『預言者』は、夏と冬の天候を予測する。ラジオやテレビにも出演していて、非常に面白い。みんな彼らを知っている」と話す。「彼らは山で農業をする6人の農夫のグループで、アリの行動や、木の伐採時に出るおがくずのにおいなどの、自然の現象を見て天候を予測する」 「それは長年の経験と観察から生まれたものだ。農夫として、天候に十分に留意しておかないと、収穫が厳しいものになるからだ」 ビデオ挿入:アリから天候を予測するマーティン・ホラットさん だが、地方の天気予報者による予測は当たるのだろうか?ビンダー氏は少し考えてから、「地元の天気に関しては、彼らの予測はかなり信頼できる。だが、それは地元の地域にのみ有効で、しかも短期間の予測に限る。私たちが本当に知りたいと思っている、長期的な天候の予測は、ほぼ不可能だ」と答えた。 古くから存在する気象記録 スイスでは、ルツェルン出身の学者レンワルド・シザット(1545~1614年)やアインジーデルン修道院のヨーゼフ・ディートリヒ神父(1645~1704年)が残した文書のように、比較的古くから天気が記録されてきた。 彼らは1日に数回、目で見たものを書き留め、天気とそれが周囲の人たちや環境に与えた影響などを記録した。ディートリヒ神父は、1675年8月には数回雪が降り、日照時間が少なかったと記している。その夏は雨が多く冷夏だった。つまり農作物の生産量は少なく、人々にとっては厳しい年だったというわけだ。 後に、天気を記録する作業はより科学的なものになる。バーゼルの気象学者アルベルト・リッゲンバッハは、天気をより正確に記録する目的で世界で初めて雲の様子を写真に収めた学者の1人だった。それまでは、雲の様子をスケッチと文章で記録しなければならず、誤解が生じることもあった。リッゲンバッハは、雲の分類基準を示した「国際雲図帳(International Cloud Atlas)」初版の共同著者でもある。 ギャラリー スイス気象台に勤めるステファン・バーダーさんのように、天気の予測ではなく、過去に天気がどのように変化してきたかを分析する気象学者にとっては、歴史的な気象観測記録の価値は計り知れない。 「私たちはこれらの観測記録をもとにして、現在は気候変動が起こっているということを証明できる。当時の人は、天気の予測が目的ではなく、自分たちが目にするものに興味を持っていたから記録をしていた。これこそが、長期的な気候の歴史を作りだす、基礎となる」(バーダーさん) 気候変動 気候変動の現象の一つが、気温の上昇だ。「30~40年前と比べると、私たちは今、その頃とはまったく違った気候条件の下で生活していると証明できる」(バーダーさん) Ducのデータストーリー挿入 例えば、夏季の降水量はますます少なくなり、2003年や15年のような猛暑の年が増えたとバーダーさんは指摘。冬に比べて夏のほうが乾燥しがちで、スイス政府は干ばつを自然災害リストに追加することを検討中だという。 スイス気象台は、地球全体の温室効果ガスの排出量に左右されるものの、21世紀末までにスイスでは気温が1.5~5度上昇し、21世紀半ば以降は夏季の降水量が大幅に減少すると予測している。 このような気候変動の中、ハイテクの使用によるものか、アリの行動観察によるものかにかかわらず、天候の予測はこれまでになく重要になってきていると言える。スイス国立博物館(チューリヒ)の展覧会 展覧会「Weather, Sunshine, Lightning and Cloudbursts(天気、日光、稲妻、豪雨)」は2017年1月12日~5月21日までスイス国立博物館で開催。スイス気象台メテオ・スイスの協力を得て企画された。 インタラクティブな展示で、来場者はスクリーンを通してあらゆる種類の天気を体験したり、小型の気象実験室で天気の短期予測をしたり、雲のボックスで小さな嵐を起こしたりすることができる。毎週日曜日には、スイス気象台の専門家が来場し、天気に関して解説する。 もっと読む ハイテクからアリの観察によるものまで 天気予報の複雑さ