スイスのパルムラン大統領、年末に閣僚辞任へ
スイスのギー・パルムラン大統領兼経済相(66)は2日、年末をもって閣僚を辞任すると表明した。今年の輪番制大統領としての1年間の任期終了と同時に閣僚を退く。
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スイス政界では2週間前、ヘレーネ・ブドリガー・アルティエダ経済省事務次官が2027年3月末に辞任すると表明したばかり。
スイスフランス語圏・ビュルサン出身のパルムラン氏は右派・国民党(SVP/CDU)所属。ベルンで2日会見し、年末での退任を発表した。11年間の閣僚生活を経て「先行き不透明なこの時代に新しい血を入れるべきだ」と述べた。
パルムラン氏は会見で「仕事への情熱は、最初のころほど強くはない」と述べた。以前から噂として浮上していた健康上の問題は否定した。ただ、「遅くとも12月31日の午後11時59分まで」は職務を続けると改めて強調した。
閣僚辞任については夏の間に熟考したと説明し、「ある時点で決断しなければならない」と語った。
後任について、国民党は立候補希望者は10月23日までに名乗り出る必要があると発表している。選挙は12月9日に行われる予定だ。
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記者会見でスイスインフォがパルムラン氏に「在任中で最も困難だった瞬間は何か」と尋ねると、こう答えた。
「最も困難な瞬間の一つは、新型コロナウイルス危機だった。多くの事業や活動の閉鎖を発表しなければならなかった。倒産を恐れて打ちひしがれた経営者たちの姿を見た」
「しかし他国で起きたことを振り返ると、スイスは比較的うまく乗り越えたと思う。それでも非常に困難な時期だった。ロックダウンですべてが閉鎖されたあの2週間、目に涙を浮かべた人々と出会ったことを今でも覚えている」
パルムラン氏は、健全な財政と革新的な企業のおかげでスイスは課題に立ち向かう準備ができていると強調した。しかし「何事も永遠に保証されているわけではない」と警告し、スイスが遅れをとらないよう訴えた。
「世界と地政学的な状況は変化しており、私たちはそれに適応しなければならない。指導者と会談の約束を電話一本で取り付けられた時代は終わった」と述べ、「適応しなければ、そしてスイスが遅れを取らないために必要な決断を下さなければ、痛い目を見るおそれがある」と語った。
実際、2025年8月に米国がスイスに対し35%の追加関税を発表した際、そのような痛撃を経験したとパルムラン氏は振り返る。「まさにハンマーで殴られたような衝撃だった」
一方で、政府が国際的な水準と比べてコロナ禍を「穏やかに」乗り越えたと評価した。ロックダウン中、学校の閉鎖は約2週間にとどまった。
数々の業績
パルムラン氏は、2015年12月にエフリーネ・ヴィドマー・シュルンプフ氏の後任として入閣した。最初は国防省を率い、2019年に経済省に移った。1年輪番制の大統領職は2度務めた。2021年には新型コロナ危機の対応を指揮し、欧州連合(EU)との枠組み協定をめぐっては交渉の打ち切りも担った。
辞任の噂はここ数週間絶えなかった。パルムラン氏は経済相として、インドやメルコスール(南米南部共同市場)との自由貿易協定締結など数々の実績を残した。
英語からの翻訳・校正:宇田薫
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