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スイススポーツ団体、全国一律のコロナ対策を要求

少女のスケート指導をするステファン・ランビエール
スポーツ業界団体「スイス・オリンピック」は、マスク着用など感染対策の徹底を条件にスポーツの練習や試合を全国的に許可するよう求めている。写真はスポーツ解禁後の5月、ヴァレー州でマスクを着けてスケート指導に当たるステファン・ランビエール Keystone / Laurent Gillieron

スイス各州がばらばらに新型コロナウイルス感染症対策を進める中、スポーツ業界団体「スイス・オリンピック」は全国的に統一された措置を求めている。試合や練習で不平等・不適切な状況が生じているためだ。

現在、連邦レベルでは感染防止策を施せばスポーツの試合や練習ができるが、州によってはサッカーやアイスホッケーなどの団体競技の練習や大会を禁止したり、スポーツ施設を閉鎖したりしている。このため全国大会が開けないほか、「アスリートが練習のために別の州に移動しなければならずコロナ対策として不適切」とスイス・オリンピックは批判する。

スイス・オリンピックは連邦・州政府に対していち早く全国一律の規制を導入するよう求めている。選手たちが移動しなくて済むよう、全国のスポーツ施設で練習・試合を許可するよう訴える。

スイス・オリンピックのユルク・シュタール会長は26日の声明外部リンクで、「この困難な時代において、スポーツは健康維持だけでなく社会的観点からも非常に重要だ」と強調した。

スイスでは3月にプロ・アマともに試合・練習が全国的に禁止された後、5月から順次解禁。業界団体や各スポーツ施設の定める感染対策を守ればスポーツが可能になった。だが10月初旬から新型コロナ感染者が急増したのを受け、各州が相次ぎ独自の感染対策を強化。28日には連邦政府が全国レベルの追加対策を決める予定だ。


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