スイス南部、シオン(ヴァレー/ヴァリス州)で信号待ちをする無人運転バス
Keystone
スイス南部ヴァレー(ヴァリス)州の州都シオンで走行実験中の無人運転バス「スマートシャトル」は、高知能な「インテリジェント信号」の助けを借り、交差点の横断に挑戦する。
このコンテンツが公開されたのは、
シオンでは2015年、住民発議(イニシアチブ)で無人運転バスの導入を決めた。現在は11人乗りの2台が旧市街1.5キロの道のりで乗客を運ぶ。ロボットによる旅客輸送はスイスで初めてで、世界でも先進事例の一つだ。
シオン市は28日、実証事業の第2弾として、交通量が多く長い距離を走ったり、二つの道路を横断したりすると発表した。このため数日以内に二つの高知能信号が設置される。
バスと信号の間で、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)で通信。バスは毎秒、いつ信号の色が変わるかや、交差点内の状況に関する情報を受信し、走行速度を調整する。WLANはスイスで初めて新しい欧州規格に準拠した。
第3弾として、数カ月後にラウンドアバウト(環状交差点)の走行実験を始める。
乗客は無料でバスに乗ることができ、必要に応じてバスを緊急停止させる人間の運転手が常に同乗している。緊急停止が必要なケースの8割は違法駐車が原因だという。
おすすめの記事
スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
このコンテンツが公開されたのは、
抗生物質の開発に特化するスイスの新興バイオ企業ビオヴェルシス(BioVersys)は2日、日本の塩野義製薬と共同研究・独占ライセンス契約を結んだと発表した。
もっと読む スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
おすすめの記事
スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。
もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
おすすめの記事
スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
このコンテンツが公開されたのは、
米宇宙企業SpaceX(スペースX)が運営する通信衛星「Starlink(スターリンク)」のアンテナ40基をスイス南部の村に設置する計画に対し、反対する声が上がっている。
もっと読む スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
おすすめの記事
スイスでは現金のチップが主流
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。
もっと読む スイスでは現金のチップが主流
おすすめの記事
プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。
もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
おすすめの記事
スイス国立銀行、政策金利ゼロに引き下げ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中銀、SNB)は19日、政策金利を0.25%引き下げて0%にすると発表した。
もっと読む スイス国立銀行、政策金利ゼロに引き下げ
おすすめの記事
欧州外相、ジュネーブでイラン外相と核協議へ
このコンテンツが公開されたのは、
メディア報道によると、ドイツ、フランス、英国の外相は20日、スイス・ジュネーブでイラン外相と核協議を行う見通しだ。
もっと読む 欧州外相、ジュネーブでイラン外相と核協議へ
おすすめの記事
スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス上院は17日、超富裕層の相続に相続税を課し環境保護の財源にする案を否決した。
もっと読む スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
おすすめの記事
見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。
もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
おすすめの記事
ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
このコンテンツが公開されたのは、
英国と大陸欧州をつなぐ高速鉄道ユーロスターは、スイス・ジュネーブとロンドンを結ぶ初の直通列車の運行を計画している。
もっと読む ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
続きを読む
おすすめの記事
交通
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは、電車やバス、路面電車が全土を広く網羅し、車がなくてもスイスを回ることが出来る。
もっと読む 交通
おすすめの記事
2026年冬季五輪招致を目指すシオン 州の財政プランに反対の声
このコンテンツが公開されたのは、
2026年冬季五輪の候補地の一つ、スイス・ヴァレー州の州都シオンで、同州の有権者の6割が招致活動費のために州予算から1億フラン(約110億円)を投じることに反対している。
もっと読む 2026年冬季五輪招致を目指すシオン 州の財政プランに反対の声
おすすめの記事
「クラスルーム2.0」スイスの働き手を遠隔訓練
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは今午前11時、中国は午後6時。8千キロメートルを隔て二つの学生グループが挨拶を交わし、各自タブレットにログインして授業が始まる。この学生たちは、最先端技術の助けを借りて学ぶ「遠隔職業訓練生」だ。
もっと読む 「クラスルーム2.0」スイスの働き手を遠隔訓練
おすすめの記事
スイスの大都市で自動車離れの傾向
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの大都市では、約半数の世帯が車を持たない。この傾向は自動車販売台数の減少にも表れている。今日の若者は、交通渋滞の中でハンドルを握るよりも、バスに揺られてスマートフォンをのぞき込みたいようだ。大都市で駐車場のないアパートや集合住宅の建設が増えたことも、自動車離れの追い風になっている。
もっと読む スイスの大都市で自動車離れの傾向
おすすめの記事
なぜ、ローザンヌでウーバーの運転手になるのか?
このコンテンツが公開されたのは、
丁寧にあいさつをしながら、ロバートさんは車のドアを開けてくれた。ハイヤーの配車サービスを提供する米ウーバー・テクノロジーズの車だ。ローザンヌは、スイスでこのサービスが最後に始まった都市。しかし、高収入で低い失業率のこの街で、世界で問題になっているウーバーのドライバーが簡単に見つかるのだろうか?またドライバーになる理由は何だろう?
もっと読む なぜ、ローザンヌでウーバーの運転手になるのか?
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。