おすすめの記事 年金制度改革関連法案、連邦議会を通過 このコンテンツが公開されたのは、 2017/03/20 スイスの連邦議会は16日、女性の定年年齢の引き上げや老齢年金支給額の微増を含む年金制度改革関連法案を可決した。 公的年金の財政基盤の強化を目的にした同法案は、今年後半に行われる国民投票で有権者からの最終判断を受ける。 年金制度改革関連法案が国民投票で可決された場合、女性の定年年齢は現在の64歳から男性と同じ65歳に引き上げられる。また、老齢年金(日本の国民年金に相当)では、給料からの差し引き額が微増され、年金支給額が月70フラン(約7900円)増額される。 一方、企業年金ではいわゆる年金転換算定率が6.8%から6%に引き下げられ、年金支給額が減額される。 この法案の目的は、公的年金である老齢・遺族年金制度の財政基盤を安定させることだ。この制度はスイスの社会保障における3本の柱の一つを成している。 もっと読む 年金制度改革関連法案、連邦議会を通過
おすすめの記事 人間の仕事を奪うロボット 課税対象になるべきか? このコンテンツが公開されたのは、 2017/03/20 「死」と「税金」。これらの二つが、人間が免れることのできないものだとすれば、私たちの社会にますます浸透し、従来の人間の仕事を奪いつつあるロボットにも、人間と同じように税金が課されるべきだろうか? 「労働力としてのロボットにも課税する」。これがジュネーブ大学教授で税金専門の弁護士でもあるグザビエ・オベルソン氏の展開する議論だ。特に製造業やサービス産業で、今後もオートメーション化が進み、人間の仕事がますますロボットに奪われることによって、世界中で失業者が増え、労働者の払う税金や社会保険料の減収が予想されるからだという。 オベルソン氏は、ロボットが請け負う労働に課税することが、雇用喪失による税金や保険料の減収を相殺する一助になると考えており、ロボットを代表する「法人組織」を作ることでそれが可能になると考えている。「ロボット税の導入には世界的なアプローチが必要だ。 もっと読む 人間の仕事を奪うロボット 課税対象になるべきか?
おすすめの記事 車内で野菜栽培も スイス産のびっくり自動車 このコンテンツが公開されたのは、 2017/03/15 現在開催中の第87回ジュネーブ国際モーターショーでは、スイス人デザイナーたちによる近未来感たっぷりのコンセプトカーも展示されている。(Julie Hunt、swissinfo.ch 英語からの翻訳・大野瑠衣子) 70万人の来場者数を見込むこのモーターショーは、スイス国内最大級のイベントであると同時に、フランクフルト、パリ、デトロイト、東京に並ぶ世界5大モーターショーの一つとされる。 広大な展示スペースには、世界・欧州初披露の148台を含む900台の自動車が展示される。同見本市を最も特徴付けるキーワードは、「テクノロジー」と「デザイン」。 スイスのデザイン・スクールSbarroは今回、オープンカー仕様のモハベ・ロードスターやオフロード車のArCadなど、ユニークなコンセプトの車を初披露。自動運転EV車両Oasisを披露したスイスのコンセプトカー開発会社Rinspeedは、カブや盆栽を育てられる小さな栽培スペースを車内に取り入れた。 もっと読む 車内で野菜栽培も スイス産のびっくり自動車
おすすめの記事 「クマと人間が共存できる環境を」 生物多様性保全、スイスで遅れ このコンテンツが公開されたのは、 2017/03/15 「スイスの生物多様性に関する取り組みは著しく遅れている」。ベルン大学保全生物学研究室主任のアルレッタ教授はそう言い切る。政治家や教育関係者、そして一般市民がもっと自然に親しむ努力をすることこそ活動活発化の決め手だと言う。 取材当日に現れたラファエル・アルレッタ教授の服装は、グリーン系アースカラー2色でコーディネートされていた。教授室の書棚はすっきりと整頓され、鳥の切り抜きがあちこちに貼られている。彼が17歳の時に研究を始めたヤツガシラもその一つだ。教授が1990年代に始めた個体数回復プロジェクトにより、スイスにおけるヤツガシラの生息数は飛躍的に増加した。生物多様性保全活動の大きな成功例だ。 もっと読む 「クマと人間が共存できる環境を」 生物多様性保全、スイスで遅れ
おすすめの記事 求む!医薬品犯罪調査のプロ このコンテンツが公開されたのは、 2017/03/14 サイバー犯罪、過激派の運動、恐喝、脅迫、贈収賄の対策に関わったことはあるだろうか?答えがイエスなら、その経験を買われてスイスの製薬業界から仕事のオファーが来るかもしれない。 スイスの製薬業界が探しているのは、スーパー警察官でもなければボディガードでもなく、テロ対策専門家でもない。不正に利益をかすめ取っている偽造医薬品撲滅の助けとなる人材だ。例えばスイスの製薬大手ノバルティスは、情報アナリストと、「医薬品犯罪の調査を行い、偽造業者と違法取引業者を裁判にかけられる状況を作り出す」といった職務を担う、中国拠点のグローバルセキュリティー地域統括責任者を募集している。 別のスイス製薬大手のロシュも、「不正調査および法医学検査を実施し、チームのリーダーを務める」調査員および内部調査マネージャーの募集広告を出し、犯罪調査のプロを探している。 もっと読む 求む!医薬品犯罪調査のプロ
おすすめの記事 本物にしては出来過ぎたスイスの「金地金」 このコンテンツが公開されたのは、 2017/03/10 数十億売り上げる中国のインターネット通販最大手アリババグループが運営する国外向けの通販サイト、AliExpressで「スイスの金地金(ゴールドバー)」が格安で販売されている。 この「高品質な金のめっき加工が施された金地金」には、スイスの銀行「クレディスイス」の文字と金塊商品管理番号を思わせる数字が刻印されている。同商品の配送は米国と欧州の数カ国を対象としているが、スイスは含まれていない。 販売価格は一枚、2.90ドル(約334円)。1オンスにつき1000フラン以上(1グラムにつき50フラン以上)する本物の金地金とは大きな価格差だ。 もっと読む 本物にしては出来過ぎたスイスの「金地金」
おすすめの記事 民主主義は幸せをもたらすか? このコンテンツが公開されたのは、 2017/03/10 「一般市民の政治参加の可能性が広がるほど、人は幸せになる」。少なくとも数種の調査ではこのような結果が出ている。それなら、すべての国が直接民主制を導入すべきなのか。比較政治学を専門とするイザベレ・シュターデルマン・シュテフェン教授に話を聞いた。 スイスインフォ: 直接民主主義は幸せをもたらすのですか? イザベレ・シュターデルマン・シュテフェン: 直接民主主義には確かに良い面がたくさんある。しかし、それが果たして個人の幸福度まで決めるのかということになると、これは疑わしいと思う。この結論は、学術的に見て本当に揺るぎないものだとは言い難い。 私たちは、あなたが指していると思われる研究を基に分析を行ってみた。その結果、民主主義に対する満足度という視点を分析に加えると、直接民主主義の好影響が「人生の幸福度」の中に消えていってしまうことが分かった。この結果の方がより意味をなすように思える。 直接民主制を採っていることを人々が良いことだと思っているのであれば、それは民主主義の理解のしかたに影響を与えるだろう。だが、政治が多くの人々の生活であまり重要な位置を占めていないのであれば、個人の生活と直接民主義の間に結びつきがあるとはほとんど考えられない。 スイスインフォ: しかし、自分がより深く政治に関わることができれば、満足度も大きくなるのではないですか? シュターデルマン・シュテフェン: 少なくともスイスでは、両者の間に多少の関係は存在する。だが、スイスの結果を一般化することはできない。 スイスで直接民主制を廃止すれば、これまであったものを無くしてしまうわけだから、人々はそれを不満に思うだろう。しかし逆に、ある国に直接民主制を導入したからといって、その国の人々が幸せになるとは限らない。 英国の欧州連合(EU)離脱を見ても分かるだろう。政府は成功すると思って国民投票を実施した。だが、全体の政治システムに浸透していない状態で一回きりの投票を行ってみても、結果は不明瞭に終わるだけだ。例えば、スコットランドだけが別の投票結果になったらどうするのか。そういったことを事前に考慮していなかった。これは私にはとても重要なことに思えるのだが。このようなことからも、直接民主主義に普遍的な「幸福効果」があるとは考えにくい。 スイスインフォ: 直接民主主義の短所は何ですか? シュターデルマン・シュテフェン: 一つは、ポピュリズムに対する開放性だ。国民投票前の運動で、議論が案件からはみ出すことは珍しくない。全く関係のないことや別の案件を引っぱってきたりする。これは明らかな短所だ。 スイスインフォ: 案件に関する自分の意見を出せなくなり、人を選ぶだけになったとしたら、正直なところ、一市民として私は不満に思うでしょう。どうすれば、この人は私の意見を本当に代弁してくれる政治家だという信頼を寄せられるようになるのでしょうか? シュターデルマン・シュテフェン: そもそも信頼を寄せなければならないのか。あなたは政治家を何らかの方法でチェックできる立場にいる。これが民主主義の要(かなめ)だ。 スイスの政治システムは実際、「全面的な懐疑」の上に作られている。つまり、「ベルンにいる彼ら(政府と議会)」が何かやっていて、私たち(有権者)はイニシアチブやレファレンダムを通じてそこから正しい結果が出るように監視しているのだ。だが、純粋な代表制民主主義にも監視の方法はあるし、もしかしたらそちらの方がもっと厳しいのかもしれない。 透明性と責任に関しては、代表民主主義の方がよりはっきりしている。ドイツのように代表制民主主義で政府を選出し、その政府があまり良くないと思う政治を行ったときには、あなたは次回から票を入れないという手立てを取ってその政府を直接罰することができる。(異なる政党から選出された7人の閣僚を持つ)スイスでは、場合によっては責任の所在を定めることがかなり難しい。そうすると、罰を与えたり、不信を表明したりということも難しくなる。 政治に参加することで、満足感を覚えることはありますか?皆さんのご意見をお寄せください。 もっと読む 民主主義は幸せをもたらすか?