おすすめの記事 第3次法人税改正法案 政府の意図に反し圧倒的多数で否決 このコンテンツが公開されたのは、 2017/02/13 スイスの国民投票で12日、三つの案件についてその是非が問われ、第3次法人税改正法案は圧倒的多数で否決。一方、移民3世の国籍取得手続きの簡易化と国道と都市交通のための基金(NAF)設立に関する案件は、約6割の賛成と州の過半数の賛成で可決された。今回の投票率は46%だった。 第3次法人税改正法案 今回の投票で最も注目を集めたのが、第3次法人税改正法案だった。同法案は経済拠点としてのスイスの外国企業に対する法人税制を国際水準に合わせて引き上げながらも、国際競争力を高維持することを目的としていた。今回、連邦議会が昨年6月に承認した同法案に社会民主党が異議を唱えたことで、任意のレファレンダムが成立した。 政府はEUなどからの国際的圧力もあり、この第3次法人税改正法案を成立させようと、有権者に賛成票を投じるよう呼びかけていたが、 59.1%という圧倒的多数で否決された。 同法案は、持株会社、管理会社、ミックスカンパニーを対象としたスイスに登記している外国企業に対する優遇措置を撤廃し、すべての企業に対し一律の連邦税を課すとしていた。しかし、こうした企業の撤退を危惧したいくつかの州は、州の法人税率の引き下げをすでに決定。その結果、州の減収分の一部を埋め合わせるため、政府は国の連邦直接税の中から21.2%(現在は17%)を州に渡すとしていた。 そして、それと共に、国際競争力を維持・高めるため、研究や革新を促進している企業を対象にした「パテントボックス税制」の導入と、研究開発にかかった実質経費の控除額を増加しようとしていた。 ところが、レファレンダムを起こした社会民主党は、「今回の改正によって利益を受けるのは一部の大企業とその株主であり、税制改正で生じる不足額は最終的に納税者、とりわけ中産階級が負担することになる」と批判していた。同法案により連邦、州、地方自治体の収税に生じるとされる不足額は30億フラン(約3千340億円)と推定されていた。 この「最終的な負担をするのは納税者である」という社会民主党の主張は、投票前2、3週間で急激に支持を得て、圧倒的多数の否決につながった。レファレンダム スイスには任意のレファレンダムと強制的レファレンダムの二つのレファレンダムが存在する。 任意のレファレンダムは、連邦議会が承認した法律の是非を国民投票で決める制度。法律の公布後、国民は100日以内に5万人分の有効署名を連邦内閣事務局に提出すれば成立する。国民の賛成過半数によって、可決となる。 強制的レファレンダムは、連邦議会が憲法改正を行う際、自動的に国民投票でその是非を問う制度。任意のレファレンダムに対し、強制的レファレンダムの可決には、国民の賛成過半数に加え、州の賛成過半数が必要となる。 今回の国民投票では、第3次法人税改正法案が任意的レファレンダム、憲法の改正が要される移民3世の国籍取得手続きの簡易化と国道と都市交通のための基金(NAF)が強制レファレンダムだった。移民3世の国籍取得手続きの簡易化 今回、有権者の60.4%の賛成と、23州のうち17の州の賛成により可決された移民3世の国籍取得手続きの簡易化。この結果、従来に比べて申請から国籍取得までの期間が短縮される。 ただし手続きは簡易化されるが、国籍を取得するための申請条件は以下のように、これまでよりも厳しく設定されている。 1.スイス生まれの25歳以下。 2.永住許可証(C許可証)を持ち、スイスで最低5年間義務教育を受けている者。 3.両親のうち少なくとも1人は、永住許可証を持ち、スイスで最低5年間義務教育を受け、スイスに10年以上滞在している。 4.申請者の祖父母は、どちらか1人がスイス生まれ、またはスイスの滞在許可証を取得していたことを正式に証明できる必要がある。 ただし、国籍取得のために必要とされる前提条件はこれまでと同様で、十分にスイス社会に統合されていることが求められる。 つまり、法秩序と憲法で規定されている、男女平等、信仰の自由、良心に従って行動する自由などの価値観を尊重しなければならない。さらに、公用語の少なくとも一つを話せる必要があり、納税の義務がある。また社会保障の受給者には国籍が与えられないなどといった条件が課されている。 今回の憲法改正法案は、08年にアダ・マーラ下院議員(社会民主党)が移民3世の国籍取得の簡易化を目的とした法案を連邦議会に提出したことに始まる。当時の法案が目指していたのは、移民2世代の国籍取得手続き簡易化と移民3世代に対する自動的な国籍付与だった。国民議会(下院)と全州議会(上院)共に意見が定まらず、その妥協案として出来上がったのが、今回の移民3世の国籍取得の簡易化だった。 この憲法改正法案に対して今回、「スイス国籍の安売り」として唯一意義を唱えていたのが右派・国民党で、「スイス国籍は、スイスに溶け込み、スイス人になりたいという意思を証明する過程を経たうえで手に入れるもの」と主張していた。 これに対して、スイスで生まれ、スイスの学校に通う第3世代をスイス社会の重要な一員と見る政府と連邦議会は、「祖父母の祖国よりも、生まれ育ったスイスとの繫がりが強い第3世代に対する国籍取得手続きは簡易化されるべきだ」として、同憲法改正に賛成票を投じるよう、国民に呼びかけていた。 国道と都市交通のための基金 続いて可決されたのが、国道と都市交通のための基金(NAF)に関する憲法改正案だ。これまでは、鉱油税と高速道路料金からの収入で道路事業が行われてきたが、将来的な財源不足に備え、政府と連邦議会が特定財源としてNAF設立を推進。投票者の61.9%、23全州の賛成という圧倒的な支持で可決された。 この結果、NAFに毎年約6億50万フランの資金を注入し、年間約30億フランの財源が無期限で確保される。施行は18年から。 また、NAFが設立されることにより、未完成の国道の整備、顕在化されている問題の解消、山道や地方の主要道路の整備などに留まらない、国道の運営・維持を含めた、広い範囲での資金運用が可能となる。 道路交通網が最も整っている国の一つに数えられるスイスではあるが、年々交通量が増え続けており、国道では90年以来、交通量は倍増している。国の予測によると今後交通量はさらに増加し続け、それは都市交通においても同様だという。そのため、これまで以上に必要となる道路インフラの運営費や維持費を国は確保する必要があった。 連邦議会では基本的にNAFに反対する声はどの政党からも挙がっていなかったが、社会民主党の一部からは、毎年追加で約6億50万フラン を特定財源として固定することで、他の分野に予算を回せなくなってしまうとの批判が上がっていた。また緑の党の一部反対派は、「NAFが実現し、道路事業により多くの資金が流れ込むことになれば、森林伐採は進む一方だ」と環境問題の観点からNAF設立を批判していた。 もっと読む 第3次法人税改正法案 政府の意図に反し圧倒的多数で否決
おすすめの記事 「新ベリンツォーナ」 市町村合併に住民の意思尊重 このコンテンツが公開されたのは、 2017/02/09 ティチーノ州の州都ベリンツォーナの人口はわずか1万8千人。だが、4月には隣接する他の12の市町村と合併し、4万3千人を数える中心市街地を形成することになる。ベリンツォネーゼ地域の統一を図るこのプロジェクトは、州が実行している包括的な市町村合併計画の一つ。重視すべき要素は住民参加、そして直接民主制とスイス連邦制の基礎を成す自治体の自治権だ。 ベリンツォネーゼ地域の13市町村の合併は、スイスでも大規模な部類に入るものだ。これはまた、特にティチーノ州北部にとっては「中間休止」を意味するものでもある。ベリンツォネーゼ地域と隣接するロカルネーゼ地域の各市町村は常に独立を保ちたがってきたこともあり、これらの地域ではこれまで、自治体の合併は難しいと見なされていたからだ。 もっと読む 「新ベリンツォーナ」 市町村合併に住民の意思尊重
おすすめの記事 「スキー場のインフラ競争は危険な賭け」 このコンテンツが公開されたのは、 2017/02/06 フラン高、雪不足、ウィンタースポーツ離れ…。スイスのスキー場経営は、相次ぐ悪材料に苦戦を強いられている。ところが経営陣は、スキーに代わる新たなアクティビティを開拓するよりも、スキーリフトなど高額のインフラ整備に依然として力を入れている。持続可能な観光に詳しい、ローザンヌ大学のクリストフ・クリヴァ教授に話を聞いた。 ルツェルン応用科学芸術大学がまとめた「スイスにおけるリフト業界の経営状況(2013・14年版)」によると、スイス国内のリフト運営会社のうち3分の2が助成金頼りの経営を余儀なくされている。 その原因の一つが暖冬による影響。特に標高の低いスキー場にとって深刻だ。また、スキー人口の減少に加え外国との競合もある。スイスの物価高に辟易(へきえき)した観光客が近隣諸国のスキーリゾートに流れているのだ。 もっと読む 「スキー場のインフラ競争は危険な賭け」
おすすめの記事 中国企業がスイスを選ぶ理由 このコンテンツが公開されたのは、 2017/02/03 スイスには今後数年、多くの中国企業が上陸する、と東軟グループ(Neusoft)の会長兼最高経営責任者、劉積仁(リュー・ジレン)会長は予想する。 数々の中国企業が昨年、スイス企業の合併・買収(M&A)を成立させニュースの見出しを飾った。バーゼルに本拠を構える農業バイオ大手のシンジェンタを、過去最高額の433億ドル(当時レートで約4兆8千億円)で買収した中国の大手国有企業「中国化工集団(ケムチャイナ)」もその一つだ。 さらに多くの中国企業が安定した政治、技術的なノウハウ、強固な金融システム、低い法人税率といったメリットを享受しようと、スイスに欧州支社を置こうと計画している。自由貿易協定(FTA)や1月中旬の習近平国家主席のスイス訪問は、両国間の外交関係が最良な状態を保ちつつ、一段とその傾向が強まることを物語っている。 もっと読む 中国企業がスイスを選ぶ理由
おすすめの記事 地元経済の活性化 このコンテンツが公開されたのは、 2017/01/31 地域通貨はスイスでブームになりつつある。南部のヴァリス(ヴァレー)州では今年4月、地域通貨「ファリネ」紙幣の流通を始める。ジュネーブでは2015年、レマンと呼ばれる地域通貨の流通が始まった。 地域通貨イズナウのアイデアは、ジュネーブで行われた00年の夏祭り「ジュネーブ・フェスティバル」の資金集めに作られた記念通貨「サブリエ」がもとになっている。ファリネは、ヴァリス州シオンが06年の冬季五輪招致運動で発行した地域通貨が原点だ。 ファリネの運営団体は紙幣の印刷費2万5600フランをクラウドファンディングで集めたと公表。流通枚数は8万枚で、協賛するカフェやタクシー会社、商店など100カ所で使える。 もっと読む 地元経済の活性化
おすすめの記事 社会福祉分野で雇用創出も、人材不足が課題に このコンテンツが公開されたのは、 2017/01/24 スイスの高齢化に伴い、社会福祉分野で雇用の大幅な増大が見込まれると、2016年末に国が行った調査結果で明らかになった。一方で、適切な人材の確保は難しいとされている。 連邦内務省社会保険局(BSV)は2016年12月、社会福祉分野における雇用と生産性に関する調査を実施。スイスの高齢化に伴い、30年までに福祉関連で13万4千人分のフルタイムの雇用創出が見込まれると報告書で発表した(※雇用創出数は連邦政府による公式データではない)。 日曜紙ゾンタークス・ツァイトゥングが伝えたところによれば、同報告書は「今日、社会福祉分野で人材の需要が高まっており、これまで以上に雇用を生み出している」と指摘。また「同分野における雇用は今後15年以上に渡り、成長し続けるだろう」としている。 もっと読む 社会福祉分野で雇用創出も、人材不足が課題に
おすすめの記事 道路インフラ 基金設立で財源確保なるか このコンテンツが公開されたのは、 2017/01/24 スイスは道路交通網が最も普及している国の一つだ。道路インフラの維持や建設計画には多額の費用がかかるため、政府と連邦議会は「国道と都市交通のための基金(NAF)」の設立を目的とした憲法改正を呼びかけている。長期的な道路計画を可能にし、また財源を確保することが狙いだが、これには左派や環境派の一部が反対している。 国道の主な財源はこれまで、鉱油税(石油、天然ガス等)と高速道路料金からの収入(いわゆる道路事業費)だったが、政府と連邦議会は財源不足を警告している。なぜか? 自動車および自動二輪車の交通量は1960年以降、5倍以上に増えた。それに伴い渋滞時間も増加。騒音対策、自然保護、災害保護を求める社会からの要望も重なり、インフラの運営費や維持費が増えた。 それと同時に収入が減った。燃料に課される鉱油追加税はここ数十年間、物価上昇に合わせられておらず、1974年以来ガソリンおよびディーゼル1リットルにつき0.3フラン(約34円)に据え置かれている。 政府の主張では、このまま対策を取らなければ国道の財源は今後数年で赤字に転じる。そのためNAFに追加資金を注入し、道路事業に関するすべての収入を今後は特定財源にすべきだとしている。NAFが設立されれば、特に混雑の激しい道路区間の整備や狭い道路の拡幅整備、またヴォー州ローザンヌ・モルジュ区間の迂回路建設や、チューリヒ州グラットタール地域にある高速道路の渋滞解消が実現できると、政府は説明する。国道だけでなく、都市近郊地域の道路計画もNAFの恩恵を受けるという。 政府および連邦議会の圧倒的過半数はこの基金の設立を支持。「(基金があれば)問題は解消され、国道網の効率性は維持される」とドリス・ロイタルト運輸相はメディアに語っている。 国庫を略奪 基金設立に反対する声は議論が開始した当時からあまりなかった。なぜなら、鉄道にはインフラ整備・拡充のための基金が存在しているからだ。道路事業への巨額資金注入を目的にした「乳牛イニシアチブ」の是非を巡る昨年6月の国民投票では、NAFが設立されればバランスの取れた財政モデルを国民に提示できると政府は主張していた。 左派や環境派からもNAFに対する反対意見は基本的に聞かれない。だが、社会民主党のエヴィ・アレマン下院議員は、「連邦議会はNAF設立に関する草案を大幅に変えた。これでは国庫が略奪されることになるだろう」と話す。 基金設立の反対キャンペーンを張る環境派の団体「スイス交通クラブ」の会長を務める同氏は、「期限を設けないNAFの存在を憲法改正で固定してしまえば、国のほかの支出に比べNAFの方が優遇されてしまう」と批判し、こう続ける。「憲法改正が通れば道路事業の財源は極端に膨れ上がる。国庫の負担は重くなり、とりわけ公共交通分野が費用削減の対象になるだろう」 現在は鉱油税の5割が道路事業に定められているが、実際にNAFが設立された場合はその割合が6割になる。また自動車輸入税の税収は国庫ではなくNAFに入る。さらに、鉱油追加税は、自動車の燃費が以前より向上したことを踏まえ、ガソリンおよびディーゼル1リットルにつき0.30フランから0.34フランに引き上げられる。ロイタルト運輸相によれば、増税の開始時期は早くとも19年からだ。 NAFへの批判は、緑の党からも出ている。同党は今月に開かれた党大会で有権者に反対票を投じるよう呼びかけた。「我々が反対してきた乳牛イニシアチブは、国民投票で大差で否決された」と同党のレグラ・リッツ党首は話す。保守派が過半数を占める連邦議会は「この明らかな教訓」からあまり学んでおらず、NAF設立で「乳牛イニシアチブの半分」を実現させようとしていると、同氏は主張。「国の財政が非常に厳しい中で、きわめて寛大な法案が決議され、道路網が拡大されるということが過去にあった」と語る。 しかし、社民党も緑の党も、反対キャンペーンにさほど労力も資金も注いではいない。社民党の連邦議会議員の大半がNAF設立に賛成していることからも分かるように、環境派および左派の間で意見が食い違っているからだ。 NAFに賛成しているのが、影響力のある自動車連盟のツーリングクラブ・スイス(TCS)と保守派政党。「道路での渋滞時間は年間2万2千時間。これは約20億フランの損失に値する。道路インフラを現在の交通量に合わせるにはNAFが必要だ」とヴァルター・ヴォブマン下院議員(国民党)は話す。 「乳牛イニシアチブの半分」と揶揄されるNAFが連邦議会を通過したことに、ヴォブマン氏は安堵したという。同氏は「NAFが設立されれば、道路事業に約7億フランが追加される」と語り、その資金はもっぱら自動車ドライバーの財布から出ると言う。 結束を強める 中道派のキリスト教民主同盟もNAFに賛成の立場だ。「公共交通においても、個人が自動車、オートバイ、自転車などを利用する場合においても、スイスのインフラはとてもよく整っている。これは国が経済的に繁栄する上で重要なことだ。インフラが整えば、山岳地や遠隔地は都市と結ばれる」と同党のヴィオラ・アムヘルド下院議員は語り、こう続ける。「良い交通網は、国の結束を強めるのだ」 その一方で、NAFが設立されれば環境破壊が進むと、反対派は主張する。スイスでは住宅地や道路の建設目的で1日にサッカー場10面分の森林が伐採されている。NAFが実現し、道路事業により多くの資金が流れ込むことになれば、森林伐採は進む一方だと反対派は考える。これに対しアムヘルド氏は「NAFの目的は、緑地を道路で潰すことではない」と反論。「計画的に、重点箇所に的を絞って問題を解消し、道路整備を長期的に保証することが目的だ」と話す。NAF設立に30億フラン 国道と都市交通のための基金(NAF)には年間30億フラン以上が注ぎ込まれる。収入の内訳は以下の通り。 ・ 鉱油追加税:19億フラン ・ 自動車輸入税からの収入:4億フラン ・ 高速道路利用ステッカーの販売による収益:3億2千万フラン ・ 鉱油税の1割:2億5千万フラン ・ 電気自動車への自動車税課税(2020年以降):9千万フラン ・ 州道から国道への切り替えによる州からの補償金:6千万フラン もっと読む 道路インフラ 基金設立で財源確保なるか
おすすめの記事 個人の口座情報 税務当局はどのように把握する? このコンテンツが公開されたのは、 2017/01/23 スイスの銀行に課されていた守秘義務に終止符を打つ法律が1月1日、発効した。各国間で銀行データがどのように交換されるのかをビデオで解説する。(SRF/swissinfo.ch) 1月1日から、銀行口座の自動的な情報交換を定める新たな国際法が発効した。これまで守秘義務のもとにあったスイス国内に口座を持つ非居住者の口座情報は、納税義務のある国の税務当局に提供されると同時に、海外に口座を持つスイス人の口座情報もスイスに提供されるようになった。この自動情報交換制度には、米国は参加表明していないものの、約100カ国が大筋で合意している。 そもそも、スイスの誇る銀行の守秘義務にひびが入ったのは、米国からの圧力を受けてのことだった。2009年以降、スイスの銀行は米国人顧客の脱税をほう助したとして巨額の罰金の支払いを命じられてきた。 もっと読む 個人の口座情報 税務当局はどのように把握する?