米国、対ロ制裁めぐりクレディ・スイスとUBSを調査
シリーズ クレディ・スイス危機,
エピソード 22:
スイスの2大銀行クレディ・スイスとUBSは、一部のロシアのオリガルヒ(新興財閥)が金融制裁を回避するのを手助けた可能性があるとして、米国司法省の調査対象になっている。
ブルームバーグ通信が報じた。クレディ・スイスとUBSの従業員の一部は、ウクライナ侵攻後を受けた対ロシア制裁を免れるようロシアのオリガルヒを支援した可能性があるとして、米司法省の調査を受けている。
召喚状はUBS による買収が決まる前にクレディ・スイスに送られたという。召喚状はUBSやクレディ・スイスのほか、一部の大手米銀にも送られた。
米司法省は制裁対象の顧客を手助けした銀行員とファイナンシャルアドバイザーを突き止め、過去にどう審査したかを調べるため、各行に情報提供を求めた。該当する従業員は、法律違反についてさらに詳しく調査される可能性がある。
クレディ・スイスもUBSもコメントを求めたが応じなかった。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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